多汗症・無汗症診療マニュアル
大嶋雄一郎/編
978-4-86519-667-2 C3047
2023年6月
de0335
定価2,860円(税込み)
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★★★4月号より表紙デザインが新しくなりました!★★★
「汗」についての疾患の基本から診療の現状、ガイドラインの最新情報まで、多くを学べる一冊です。
ひとりひとりに寄り添った、エキスパート達の診療のポイントをまとめました。
汗の働きと発汗のメカニズム | 西村 直記 |
汗の主な働きは体温調節であるが,その主役となるエクリン汗腺はほぼ全身の皮膚表面に分布しており,体に必要な電解質を再吸収するメカニズムも備わっている. | |
発汗検査 |
影山 玲子 |
発汗障害の診断に重要な発汗検査に関し,定性的測定法と定量的測定法の観点からまとめ,特発性後天性全身性無汗症患者へのミノール法を応用したスポット法に関し概説した. | |
多汗症の心理的負担 | 小川さやか |
多汗症患者が抱える様々な心理的負担について,生活の質の低下,労働生産性・勉学生産性の低下,うつ,不安との関連について報告する. | |
原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年度版の概要 | 藤本 智子 |
原発性局所多汗症診療ガイドラインが2023年に改訂された.抗コリン外用薬が治療選択肢に登場したことをはじめとして改定されたポイントに絞り解説した. | |
原発性腋窩多汗症に対する外用抗コリン剤 | 横関 博雄 |
多汗症治療薬として新たに開発された2種類の抗コリン外用薬が保険適用となり第1選択肢の薬剤になる予定である.アレルギーの有無,合併症の有無,多汗症の重症度により使い分けが必要である. | |
頭部・前額部多汗症に対するボツリヌス療法 | 渡辺 瞳ほか |
頭部・前額部多汗症に対するA型ボツリヌス毒素局注療法は早期に発汗を抑制し,効果の持続がみられた.認容性も比較的高く,患者のQOL改善に繋がると考える. | |
手掌多汗症に対する胸部交感神経遮断術 | 羽切 周平ほか |
手掌多汗症に対する歴史的経緯と,現在行っている内視鏡下手術の実際とそれに伴う術後の代償性発汗について,我々の臨床経験に基づいて報告する. | |
無汗症の分類 | 岡田真里子ほか |
Fabry病,AIGAいずれも無汗と疼痛が症状の特徴である.病態や治療は両者で異なるものの,早期発見,治療につなげることが重要である. | |
特発性後天性全身性無汗症(AIGA)の病理組織像 | 佐野 健司ほか |
AIGAの原因が汗管に対するT過敏性の自己免疫性疾患である可能性を示唆した内容である.汗管に対する炎症反応,汗腺の萎縮性変化について考察した. | |
特発性後天性全身性無汗症に対するステロイドパルス療法 | 飯田 忠恒ほか |
特発性後天性全身性無汗症のステロイドパルス療法の有効率や再燃率,影響する因子,推測される作用機序に基づいた治療アルゴリズムを概説する. |