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Monthly Book ENTONI(エントーニ) 270

Monthly Book ENTONI(エントーニ) 270

耳鼻咽喉科医が知っておきたい薬の知識―私はこう使う―<増刊号>

櫻井大樹/編

978-4-86519-564-4 C3047

2022年5月

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定価5,940円(税込み)

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病態から診断、ガイドライン・診断基準に沿った適切な薬の選び方、効果、禁忌や注意点などエキスパートによりわかりやすく解説。日常診療のブラッシュアップに役立つ1冊です。

目次

小児急性中耳炎に対する抗菌薬の選び方 高橋 吾郎
小児急性中耳炎に対する抗菌薬治療をガイドライン2018年版にしたがって解説する.また,治療において“慎重な経過観察”あるいは“アモキシシリン”を選択する際の文献的な背景を概説する.
慢性中耳炎に対する薬物治療のポイント 林   亮
抗菌薬の点耳薬が第一選択であり,ステロイド点耳薬も併用するが,MRSAなどの難治例ではブロー液・ピオクタニンの併用や,耳洗浄などの局所処置も重要である.
滲出性中耳炎に対する薬の使い方 有本友季子
滲出性中耳炎の治療では,病態を考慮し周辺器官の疾患に対する治療が重要となる.抗菌薬については,周辺器官に細菌感染を認める場合に感受性を考慮し選択する必要がある.
好酸球性中耳炎に対する薬物治療 瀬尾友佳子
EOMの治療を行ううえでは,喘息の再評価を行い治療が不十分な場合には,喘息に対する適切な治療を行うことも重要である.
めまいに対する診断と薬の使い方のコツ 晝間  清
めまいの薬物療法は,小脳,脳幹を中心とした中枢性疾患などを除外し,そのうえで,BPPVのサブタイプやMRAによる椎骨脳底動脈循環動態を評価することが重要となる.
突発性難聴に対する薬物療法 根本 俊光ほか
突発性難聴にはステロイドの全身投与や鼓室内注入が行われている.鼓室内注入には鼓膜穿孔などの有害事象があるが,有意な聴力改善効果が証明されている.
顔面神経麻痺に対する薬物治療 山田 啓之
プレドニゾロンを主体として麻痺の重症度に応じた薬物的治療が行われる.
外耳道炎・外耳道真菌症に対する外用薬・点耳液の使い方 兵  行義ほか
日常で遭遇する割合の高い外耳道炎である.頻回な耳かきにより,外耳道損傷をきたし,悪化することが多い.近年ではそれに加え,新型コロナウイルス感染症流行下においては社会環境の変化があり,テレワークや在宅が多くなった関係でイヤホンの使用率が増加し,それにより外耳道炎を生じている場合が多い.
耳鳴に対する薬物治療のコツ 五島 史行
耳鳴診療ガイドライン2019年版では薬物治療は弱い推奨となっているが耳鳴と不安,抑うつは密接にかかわっており抗うつ薬が有効な症例がある.
急性副鼻腔炎に対する抗菌薬の使い方 代永 孝明
急性副鼻腔炎の起炎菌として配慮すべきペニシリン耐性肺炎球菌と耐性インフルエンザ菌は,近年の分離菌サーベイランスでいずれも減少傾向である.
慢性副鼻腔炎に対する薬の使い方 松岡 伴和
慢性副鼻腔炎に対する薬物療法について,マクロライド療法や局所ステロイドおよび経口ステロイドの使用法と注意点,さらに最近注目されている生物学的製剤についても解説する.
好酸球性副鼻腔炎に対する生物学的製剤の使い方 高林 哲司
好酸球性副鼻腔炎の難治症例に対する生物学的製剤の使用について,病態,薬効について現在わかっていることについて概説し,正しい治療法選択の理解に役立てていただく.
副鼻腔真菌症に対する薬物療法 秋山 貢佐
浸潤性副鼻腔真菌症に対する治療には抗真菌薬の選択,使用法についての理解が必要となる.アスペルギルスに対してはボリコナゾールが第一選択薬となる.
アレルギー性真菌性副鼻腔炎(AFRS)に対する診断と薬物治療のポイント 井上なつき
アレルギー性真菌性副鼻腔炎は,真菌アレルギー検査,ムチンの培養・病理検査を積極的に行うことで診断率の向上が期待できる.術後はステロイド投与が基本となる.
小児のアレルギー性鼻炎に対する診断と薬物治療のポイント 米倉 修二ほか
小児では問診や検査に制限があり,アレルギー性鼻炎の診断が困難な場合もある.治療に際しては,患者と医師の信頼関係を結ぶことが成人患者以上に大切である.
花粉症患者への効果的な薬の使い方 坂下 雅文
アレルギー性鼻炎の有病率はほぼ50%であり,スギ花粉症の若年化と罹病期間の長期化が進んでいる.幅広い世代の内服,長期の内服について留意した薬剤選択が重要である.
舌下免疫療法のコツ 後藤  穣
365日毎日舌下投与できるのか確認することがもっとも重要である.1シーズン治療を行い,その結果をもとに継続するかどうか検討するという方法も試す価値はあるだろう.
嗅覚障害に対する診断と薬の使い方のポイント 鈴木 元彦
嗅覚障害はquality of lifeを強く低下させる疾患であるが,本稿では嗅覚障害に対する診断と薬の使い方のポイントを概説した.
扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍に対する治療 高原  幹
扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍の薬物治療は原則的にアンピシリン・スルバクタムの頻回の点滴投与が行われる.
口腔咽頭の痛みへの対応 坂本  要
口腔咽頭痛から鑑別すべき疾患と行うべき治療,対応について述べるとともに痛みへの対応を紹介する.
味覚障害に対する薬の使い方 任  智美
受容器障害には原則亜鉛内服療法であるが,病態によって漢方や向精神薬,欠乏物質の補充などが必要となる.
声帯麻痺に薬剤はどう使う? 石井 裕貴
声帯麻痺は反回神経の損傷が原因で,会話などコミュニケーション障害を生じる疾患である.エビデンスレベルは低いが声帯麻痺の薬物治療を概説する.
慢性咳嗽に対する診断と薬の使い方 鈴木 猛司
慢性咳嗽に対する短絡的な中枢性鎮咳薬の使用は避け,原因に応じた治療を行う.重症化し得る呼吸器疾患も含まれるため,内科的評価は必要である.
耳鼻咽喉科疾患に漢方薬はどう使う?
久満美奈子ほか
漢方薬が効果を発揮する症状や体質(証)を列挙する.「ちょうどこんな感じの患者さんがいる!」と思い当れば,ぜひ漢方薬を使ってみて効果を実感していただきたい.
妊婦さんへの薬の使い方は? 高橋 真理
日常診療で妊婦の診察を行うことは少なくない.正確な診断はもちろん,妊婦と胎児の両方の状態を考慮し,安全で最適な治療(投薬,処置)を提案することが必要である.
高齢者への処方で注意することは? 小佐野雅識
高齢者では薬物動態や薬力学が変化し有害事象が起きやすくなる.多剤併用の問題もあり,高齢者への処方は安全で有効な薬物療法を心がける必要がある.

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