まずはここから!四肢のしこり診療ガイド
土肥 輝之/編
978-4-86519-381-7 C3047
2022年1月
pe0181
定価3,300円(税込み)
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Ⅰ.総 論 | |
四肢皮膚軟部腫瘍の診断のための画像検査 | 林田佳子ほか |
四肢軟部腫瘍の画像診断には,単純X線検査,CT,MRI,核医学検査など様々な種類がある.日々の診療において有効な検査選択ができるようそれぞれの検査法の特徴について概説する. | |
四肢皮膚軟部腫瘍の病理診断 | 安齋眞一 |
四肢に比較的よく見られる「しこり」に相当する炎症性疾患および代謝異常症,嚢腫あるいは偽嚢腫,上皮性腫瘍,軟部腫瘍とその類縁疾患の病理組織像について解説した. | |
Ⅱ.各 論 | |
脈管奇形,血管性腫瘍 | 佐々木雄輝ほか |
「四肢のしこり」として自覚されるのは皮膚・軟部腫瘍だけではない.日常診療において是非とも知っておいてほしい脈管奇形,血管性腫瘍を紹介する. | |
四肢の浅いしこり | 土肥輝之 |
四肢の浅いしこりで遭遇する頻度の高い嚢腫,石灰化上皮腫,異常瘢痕(肥厚性瘢痕・ケロイド),皮膚線維腫,稀であるが,皮膚線維腫・異常瘢痕と鑑別を要する隆起性線維肉腫について概説した. | |
神経原性腫瘍 | 東名 怜ほか |
神経原性腫瘍の中で比較的遭遇頻度が高いと思われる神経線維腫,神経鞘腫,悪性末梢神経鞘腫について,代表的な画像所見や代表的な手術症例を踏まえてまとめ,記載した. | |
関節周囲のしこり | 小野真平 |
形成外科医が日常診療で遭遇する機会の多い関節周囲にしこりを呈する疾患:ガングリオン(①手関節背側,②腱鞘ガングリオン,③粘液嚢腫),腱鞘巨細胞腫,グロームス腫瘍を解説する. | |
脂肪性腫瘍―脂肪腫,血管脂肪腫,脂肪腫症,異型脂肪腫様腫瘍,脂肪肉腫など― | 桑原大彰 |
軟部腫瘍の中で最も多い疾患は良性,悪性ともに脂肪性腫瘍である.無計画な切除や治療を避けるため,生検のポイントや補助療法についても述べる. | |
筋増殖疾患,筋原性腫瘍 | 野村 正ほか |
筋肉に由来する増殖疾患は臨床所見や画像診断からは鑑別が困難な場合も多く,悪性の可能も念頭に置き積極的に生検を行うべきである. | |
線維芽細胞/筋線維芽細胞性腫瘍 | 森 智章ほか |
線維芽細胞/筋線維芽細胞由来の軟部腫瘍は,個々の腫瘍によって様々な臨床経過をたどり,診断に苦慮する症例も多い.診断に悩む場合には軟部肉腫専門病院への紹介を検討すべきである. | |
その他の軟部腫瘍,軟部肉腫―滑膜肉腫,類上皮肉腫など― | 遠藤 誠ほか |
その他の軟部腫瘍として,滑膜肉腫,類上皮肉腫,骨外性粘液型軟骨肉腫,骨化性線維粘液性腫瘍,骨外性ユーイング肉腫,NTRK遺伝子再構成紡錘形細胞腫瘍の診断や治療法について解説した. |