顔面骨骨折を知り尽くす
尾﨑 峰/編
978-4-86519-380-0 C3047
2021年12月
pe0180
定価3,300円(税込み)
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顔面骨骨折における画像診断の要点 | 藤井裕之 |
顔面骨骨折の画像診断では多列検出型CT(multi-detector row CT;MDCT)が中心的な役割を担っている.骨条件と軟部組織条件の多断面再構成像を用いて詳細に観察する必要がある. | |
顔面骨骨折におけるアプローチ方法の要点 | 樫村 勉ほか |
顔面骨骨折の治療は,偏位した骨折部の適切な整復固定とともに,術後瘢痕に留意したアプローチを行うことが重要である.本稿では,顔面骨骨折で頻用される基本的なアプローチ方法と鼻内視鏡を使用したアプローチ方法の要点につき詳述する. | |
顔面骨骨折におけるプレート選択の要点 | 海野早織ほか |
症例ごとのチタンプレートと吸収性プレートの使い分け,新たに開発された超音波溶解吸収性プレートについて述べるとともに,症例の中でこれらを併用するOPS法について紹介する. | |
鼻骨骨折・鼻篩骨骨折整復術の要点:新鮮鼻中隔骨折,短鼻予防の重要性―Cワイヤーとレントゲンフィルムを用いた新鮮鼻中隔骨折の新たな固定法― | 森島容子 |
鼻骨骨折は鼻中隔骨折を軽視し整復すると整復不足や後戻りをきたし,複雑な合併症を伴う鼻篩骨骨折は破損した鼻腔粘膜が拘縮し鞍鼻や短鼻をきたす.予防として我々が行うキルシュナー鋼線とプラスチックフィルム固定による早期治療を述べる. | |
頬骨骨折・眼窩骨折整復術の要点 | 塗 隆志ほか |
頬骨および眼窩骨折の治療は,折れた骨をもとに戻すという明確なゴールがあるが,骨折形態は症例によって様々であり,より低侵襲で確実に骨折を整復するには術前に骨折形態を十分把握することである. | |
顎骨骨折整復術の要点 | 諸富公昭 |
顎骨骨折の治療で大切なことは,骨折様態を確実に理解したうえで,咬合の再現と整容的再建を行うことである.合併する骨折や,患者個々の病態も踏まえたうえで,治療方針を決定する. | |
顔面骨骨折後遺症―眼瞼・涙道損傷― | 嘉鳥信忠 |
中顔面骨骨折にしばしば合併する眼瞼・涙道・眼窩軟部組織損傷について,初診時の注意事項から,鑑別診断・画像診断や治療方法・手順についてオールインワンで解説する. | |
顔面骨骨折後遺症―整復が困難な骨折や骨折後の変形に対する治療― | 樫山和也ほか |
他の合併症のために初期治療が迅速にできない骨折.整復困難な骨折.骨折加療後を行ったものの変形などの後遺症が残り追加の加療を必要とした骨折について解説する. | |
稀な骨折を知る:小児の顔面骨骨折・高齢者の顔面骨骨折 | 渡邉亮典ほか |
小児および高齢者の顔面骨骨折は生理学,解剖学的視点から成人とは異なる様相を呈している.両者とも患者それぞれに合わせた適切な治療の選択をすることが重要である. | |
稀な骨折を知る:前頭骨骨折・歯槽骨骨折・blow in fracture | 山下昌信 |
頭蓋顔面外科領域の骨折のうち,比較的稀な骨折として前頭骨骨折,歯槽骨骨折,blow in fractureの診断と治療について述べる. |