人工真皮・培養表皮 どう使う,どう生かす
森本 尚樹/編
978-4-86519-363-3 C3047
2020年7月
pe0163
定価3,300円(税込み)
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編集者が厳選した皮膚のエキスパートたちが送る、人工真皮・培養表皮の最前線と臨床応用!! 研究の最前線にとどまらず、臨床での使い分け、コツとpitfallが満載の珠玉の1冊!!
自家培養表皮を用いた熱傷治療 | 林 稔ほか | |
広範囲熱傷に対して自家培養表皮ジェイス®が保険適用となって10年が経過した.これまでのジェイス®使用方法の変遷,成績,使用時の具体的な注意点について述べる. | ||
自家培養表皮の適用拡大: | ||
先天性巨大色素性母斑 | 髙谷健人ほか | |
本稿では,2016年より保険適用となった先天性巨大色素性母斑に対する培養表皮移植について,その治療の実際と現在の課題について症例提示とともに概説する. | ||
自家培養表皮の適用拡大: | ||
先天性表皮水疱症 | 森 志朋ほか | |
2019年7月に表皮水疱症の難治性・再発性びらん・潰瘍に対し適用拡大された自家培養表皮「ジェイス®」の表皮水疱症治療における現状と課題について記載した. | ||
自家培養表皮の展開: | ||
メラノサイトを保持した自家培養表皮を用いた尋常性白斑の治療 | 鳥山和宏ほか | |
メラノサイトを保持した自家培養表皮の尋常性白斑への臨床応用について記述する.コストが高く製造までに時間を要するが,特に広範囲の尋常性白斑には有用である. | ||
培養表皮の展開: | ||
同種培養表皮の開発 | 坂本道治 | |
同種培養表皮が深達性Ⅱ度熱傷や分層採皮創によい適応であることは30年以上前から知られている.乾燥タイプの同種培養表皮の日本での製品化を目指し臨床研究を実施中である. | ||
人工真皮の特徴と実際の使用方法 | 堀 圭二朗ほか |
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人工真皮の適応は皮膚全層欠損であるが使用する際の目的は様々である.我が国で使用できる3種類の人工真皮の違いを把握して,症例によって使い分けることでより適切な治療を目指す. | ||
人工真皮OASIS細胞外マトリックス®の使い方 | 緒方英之 | |
OASIS®はその特徴的な形状や構造,構成成分により創傷治癒を促進させる効果があると考えられている.実際の適応や基本的な使用方法を解説し,これまでの文献的考察を加えて概説する. | ||
創内持続陰圧洗浄療法(IW-CONPIT)と人工真皮の併用療法 | 守永圭吾ほか | |
感染創内で人工物である人工真皮を如何に安全に生着させるか.治療のポイントになるのは,如何に感染をコントロールするかである. | ||
人工真皮とbFGFの併用療法 | 櫻井 敦 | |
人工真皮とbFGFの併用により,コラーゲンスポンジ内への線維芽細胞侵入や血管新生が促進され,良好な母床形成が可能となる.bFGFの徐放作用をもつ人工真皮につき,その活用法と注意点を述べた. | ||
人工真皮の今後の展開 | 副島一孝 | |
2次植皮までの待機期間の短縮という課題克服のために,人工真皮に2つの変化があった.また,培養表皮生着率向上のための基礎研究成果を報告した.今後は,再生医療技術の導入という新展開が期待される. |