Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 37/10運動器の痛みに対する薬の上手な使いかた<増刊号>川口善治/編
定価:6,600円(税込み)
脊椎由来の痛み・しびれの診かた
川上 守/編
2020年3月
or3303
定価2,640円(税込み)
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患者の訴える痛み・しびれが脊椎に起因するものか否かを知る肝となる鑑別診断のつけかたを、脊椎診療のトップランナー達が伝授します。
併せて読んでいただきたいおすすめ書はこちらでチェック!
頚部痛(肩こりを含む)の診かた | 海渡 貴司 |
頚部痛・肩こりは非常に頻度の高い愁訴であり,鑑別診断は多岐にわたる.各種病態の理解に基づく系統立った診断学を習得することが必要である. | |
背部痛の診かた | 高澤 英嗣ほか |
背部痛(upper or middle back pain/thoracic pain)は,頚部痛・腰痛と比較し,その頻度は少ないが,“治療を要する疾患が潜んでいる”可能性があり,緊急性を要する疾患も含め,“様々な鑑別疾患”を念頭に診療することが大切である. | |
腰痛の診かた | 二階堂琢也ほか |
腰痛ではその病態や罹病期間に応じて,重要となる評価ポイントが異なる.注意深い問診と身体検査により,診断学的トリアージを的確に行うことが重要である. | |
脊椎由来の上肢の痛み・しびれの診かた | 中川 幸洋 |
脊椎疾患に由来する上肢の痛み・しびれについては,頚部神経根症と脊髄症を中心として,その病態の理解と鑑別診断が重要となる. | |
殿部・下肢の痛み・しびれの診かた | 細金 直文 |
殿部・下肢症状をきたす疾患には問診や診察所見およびMRI等で容易に診断のつくものから,見落とされやすい疾患や腰椎病変によらない疾患もあるため,常にこれらを念頭に置くことが必要である. | |
脊髄性の痛み・しびれの診かた | 岩田 玲ほか |
脊髄性の痛み・しびれを診る際に最も有用な情報は症状を呈している部位であり,感覚障害領域以外にも運動障害の出現部位など随伴症状に着目し,脊髄障害高位を推測しながら診察することが重要である. | |
頚椎術後軸性疼痛の診かた | 岡田 基宏ほか |
術後軸性疼痛軽減のためにはC7を温存することが重要で,また除圧が担保されるならより低侵襲な術式を選択することが望ましい.軸性疼痛を悪化,遷延させないために頚椎カラーは早期除去とする. | |
脊椎手術後痛症候群(FBSS)の痛み・しびれの診かた | 中西 一義 |
FBSSの発生頻度は少なくなく,成因として,不正確な診断や,手術手技,社会的要因,精神的要因,術後の病態変化などが挙げられ,予防するためにはこれらの成因を十分に念頭に置く必要がある. | |
痛み・しびれにおける心理社会的要因の診かた | 寺嶋 祐貴ほか |
痛み・しびれを診察する際には,心理社会的な要因を分けて考えることはできない.本稿では心理社会的アプローチを行う際の注意点と,必要となる知識についてまとめた. | |
痛み・しびれに対する電気生理学的診断の進歩 | 安藤 宗治 |
種々の脊髄誘発電位を用いて脊髄障害の進展様式が解明できる.また,神経根症の診断には針筋電図検査が,腰椎椎間孔部狭窄の診断には感覚神経活動電位の計測が有用である. | |
脊髄神経由来の痛み・しびれに対する画像診断の進歩 | 江口 和ほか |
拡散テンソル画像やSHINKEI-Quantにより脊髄神経病変の可視化や疼痛という現象を数値として定量化できる可能性があり,神経障害の機能診断など,さらなる飛躍が期待される. |