熱傷の局所治療マニュアル
仲沢 弘明/編
978-4-86519-355-8 C3047
2019年11月
pe0155
定価3,300円(税込み)
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初期の深度判定や治療のポイントから、各種治療のコツまでを詳述!
さらに、手・顔面・陰部・殿部・眼瞼などの特殊部位の治療も網羅しました!
受傷早期の深度判定 | 樫村 勉ほか |
熱傷治療において,受傷早期の深度判定は,治療方針や予後に関わるため極めて重要である.しかし,正確かつ簡便な判定法は確立されていないのが現状である.本稿では,受傷早期の深度判定の重要性と現在行われている代表的な判定法につき提示する. | |
初期治療のポイント | 根本 充ほか |
可能な限り現時点でのコンセンサスの有無を入れ,日常診療の参考になる熱傷(化学損傷,電撃傷を含む)受傷早期における局所療法の要点について述べる. | |
外用療法 | 安田 浩 |
熱傷の外用療法は主剤も重要であるが創部の状態,滲出液の量に応じた基剤にも考慮すべきである.ガイドラインも参考にして創傷被覆材も含めて適切な創傷治癒環境を考えた治療を行う. | |
熱傷創と採皮創に使用する創傷被覆材 | 松村 一 |
Ⅱ度熱傷,採皮創に創傷被覆材を用いることが一般的になってきている.コンタクトレーヤー,浸出液吸収層,外層という構造とその素材を理解することで,創傷被覆材を適切に選択することが可能となる. | |
感染創に対する処置 | 森岡康祐ほか |
熱傷創における局所管理として洗浄処置や外用剤による創処置などで感染を制御し,保存的あるいは外科的治療で創の上皮化を完了する. | |
局所療法における細胞治療 | 副島一孝ほか |
熱傷創の局所治療としての細胞治療について,表皮細胞,線維芽細胞,間葉系幹細胞を中心に,現状での臨床使用状況と問題点および将来展望,基礎研究成果などについて記述した. | |
特殊部位熱傷:手 | 岩尾敦彦ほか |
特殊部位である手部熱傷の治療は,機能面と整容面の両者の回復が重要である.そのために初療の時点からリハビリテーションを見据えた治療計画を立てる必要がある. | |
特殊部位熱傷:顔面―顔面熱傷に対する局所療法― | 金子貴芳 |
顔面は解剖学的,組織学的にも重要な器官が集まっており,熱傷治療においては専門的治療を要することが多い.初期治療から後遺障害に対する治療について述べる. | |
特殊部位熱傷:陰部・殿部 | 三川信之 |
特殊部位である陰部・殿部の熱傷は,排便,排尿により創の汚染,感染が起こりやすく,瘢痕拘縮をきたせば機能障害につながる.受傷早期より適切な局所管理と処置が重要である. | |
特殊部位熱傷:眼,眼瞼周囲の熱傷 | 迎 伸彦ほか |
眼表層の機能解剖,眼化学損傷の特性,初期救急対応,広範囲熱傷における二次的眼損傷病態を理解し,救命と視力機能温存を優先した病態に応じた熱傷外科医と眼科医による治療戦略が必要である. |