スレッドリフト 私はこうしている
征矢野進一/編
978-4-86519-348-0 C3047
2019年4月
pe0148
定価3,300円(税込み)
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日本の最先端を走るスレッドリフト術者のコツとpitfallがぎっしり詰まった豪華版!
スレッドを特徴別にわかりやすくまとめました。美容医療に関わるドクターの方々はまずご一読を!
Ⅰ.吸収性材料のスレッド | |
PLA, PCLを原料とするコグ付きスレッド―Happy LiftTM― | 征矢野進一 |
製品は糸のみなので,脊椎麻酔用の針を用いて頰の皮下に糸を挿入する.切開は行わずに,20Gの針を用いて施術する.挿入する糸の深さが真皮に近いと外部から形がみえるので,やや深めの挿入がよい.また糸の断端が皮膚に近いと,内部からの動きでニキビ状の発赤を起こすことがある.余った糸は少し短めに切断した方がよい. | |
PLAを原料とするコーン型コグ付きスレッド―Silhouette Soft®― | 田中亜希子 |
ポリ乳酸(PLA)製の立体コーンが付いたシルエットソフトは,痛みが少なく様々な部位に使用することができる吸収性スレッドである. | |
鋭針やカニューレの中にPDOを原料とするスレッドを入れたコグ付き製品―Lead fine lift®,JBP V-lift Premium®,JBP V-lift Genesis®,Blue Rose®― | 征矢野進一 |
吸収性材料(ポリダイオクサノン)を原料としてコグ付きの糸を用いて頰のタルミを改善する方法を解説した.切開は行わずに,18Gの針を挿入用の針穴作成に用いる.傷跡が刺入点の針痕のみなので,治療後の回復期間が短い.挿入する糸の深さが真皮に近いと,外部から形がみえるので,やや深めの挿入がよい.余剰皮膚を除去するわけではないが,頰のフェイスラインや首のタルミ改善に役立つ方法である. | |
鈍針カニューレよりアンカーを挿入するコグ付きの製品―YOUNGS LIFT®― | 中西雄二 |
通常アンカーを留置するタイプのスレッドリフト(シルエットリフト,ミントコグなど)は側頭有毛部を切開,固定をする必要がある.本リフトはアンカーを遠位側から側頭部にカテーテルで挿入するため,アンカー留置に通常の切開を必要とせず,必要十分量のスレッドを固定することができる. | |
Tesslift Soft®にG-コグ®を組み合わせたスレッドリフト―G-Lift― | 池田欣生 |
当院で人気の吸収性スレッドリフト,Tesslift Soft®とG-コグ®,G-コグドール®を組み合わせて施術するスレッドリフト,G-Liftの施術方法を述べて考察する. | |
コグなしスレッドのリフトテクニック | 石川浩一 |
吸収糸のコグなしスレッドは,強い牽引力はないものの,皮膚のずれを縫い込むテクニックによるリフト効果と吸収糸による皮膚刺激効果,皮膚張力を補強する効果がある非侵襲たるみ治療である. | |
Ⅱ.非吸収性材料のスレッド | |
コグ付き非吸収性材料のスレッド単品の製品―アプトス― | 深谷元継 |
コグ(cog)付き糸によるスレッドリフトの源流は言うまでもなくアプトスである.雑多な商業ベースの情報に惑わされないためにも,基本を押さえておく必要がある. | |
コーンが引っかかるタイプの非吸収性素材のスレッド―Silhouette Lift®― | 鈴木芳郎 |
この糸は頰の引き上げに対して良好な効果をもたらす.単独で使用する場合は側頭部に小切開を要するため,最近は使用頻度が減少しているが,フェイスリフトの際の頰部の引き上げの補助的手段としては非常に有効で推奨される方法である. | |
ポリプロピレン糸(ナイロン糸)を皮下に通し,malar fatを抱え上げる手法―ケーブルリフト― | 鈴木芳郎 |
中顔面の老化に大きく影響を与える要素の1つがmalar fatの下垂である.この脂肪体の下垂を効果的に改善させるのがケーブルリフトである.これを通常のフェイスリフト手術に併用することにより,バランスの取れた良好な顔の若返りが得られる. | |
SPRING THREAD®を用いたスレッドリフト | 境 隆博ほか |
SPRING THREAD®を使用したスレッドリフトについて,手技および問題点とその対策について当院の症例を通して検討した.本方法はダウンタイムが短く非常に有用な方法と思われる. |