外陰部の形成外科
橋本一郎/編
978-4-86519-337-4 C3047
2018年5月
pe0137
定価3,300円(税込み)
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外陰部にみられる皮膚腫瘍からの鑑別診断から皮弁による各種再建手技、そして性別適合手術まで!
形成外科のみならず、皮膚科、産婦人科などのエキスパートにもご執筆いただきました!
外陰部に生じる皮膚腫瘍 | 中村泰大 |
外陰部に生じる皮膚腫瘍は複数の診療科を横断する境界領域であり,形成外科の日常診療で重要と考えられる腫瘍について述べる. | |
尿道下裂 | 三川信之 |
尿道下裂の術式には数百種類もの多種多様な方法が存在する.合併症をより少なくするため,術者には尿道下裂の十分な病態の把握と適切な術式の選択,さらには手術手技の習得が求められる.尿道下裂に対する手術方法と合併症の管理などについて,我々の方法も含めて概説する. | |
ロキタンスキー症候群 | 宮原義也ほか |
ロキタンスキー症候群は先天的に腟欠損を認め,従来から各種の造腟術が行われている.我々は腹腔鏡を併用しWharton法で形成した新生腟に人工真皮(アテロコラーゲン膜)を接着する手術を行っており良好な成績を得ている. | |
外陰部再建手術 | |
1) 薄筋皮弁 | 櫻庭 実ほか |
外陰部再建で頻用される代表的な皮弁である,薄筋弁・薄筋皮弁の基本的な解剖と皮弁の挙上方法について,具体例を挙げてポイントを解説して述べた. |
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2) 殿溝皮弁 | 安倍吉郎ほか |
殿溝皮弁は十分な組織量と安定した血行を持つため,全外陰部の再建や骨盤内死腔の充填にも使用できる汎用性の高い優れた皮弁である. |
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3) 遊離皮弁 | 宮本慎平 |
局所・有茎皮弁での再建が難しい広範な外陰欠損に対しては,遊離広背筋皮弁や胸背動脈穿通枝皮弁での再建が有力な選択肢となり得る. |
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外性器の美容外科 | 土井秀明ほか |
外性器の美容外科治療法を紹介する.代表的な術式については,具体的な解説を加えている. | |
性同一性障害における外陰部形成術 | |
1) 性同一性障害FTM患者に対する性別適合手術 | 難波祐三郎 |
GID・FTM患者に対する外陰部形成術(尿道延長術,陰核陰茎形成術,陰茎形成術)の術式と合併症について解説する. |
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2) MTF性同一性障害者に対する性別適合手術 | 百澤 明 |
造膣腔の作成,尿道・陰茎海綿体の剥離切断など,出血しやすい手術操作が多いため,出血をコントロールし大量出血を防ぐことが最も重要である. |