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Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 195

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 195

骨粗鬆症update―リハビリテーションとともに―<増大号>

島田洋一・宮腰尚久/編

978-4-88117-740-2 C3047

2016年4月

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定価4,400円(税込み)

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骨粗鬆症の疫学と基礎、骨粗鬆症に対する薬物療法、骨粗鬆症に対する運動療法、骨粗鬆症性骨折後のリハビリテーション、骨粗鬆症に対する包括ケアにつき、詳細にご解説頂きました。

目次

I.骨粗鬆症の疫学と基礎
骨粗鬆症の疫学 村木 重之
大規模住民コホートROADスタディにより,骨粗鬆症の有病率が高く,QOLへの影響も非常に強いことが明らかとなり,骨粗鬆症治療および予防の重要性が示唆された.
骨リモデリングと骨粗鬆症
吉武 新悟ほか
骨粗鬆症は骨強度の低下を意味するが,骨強度を規定する骨量,骨構造,骨質に対するリモデリングの作用の概略を理解していただければ幸いである.
メカニカルストレスと骨粗鬆症 井上 大輔
メカニカルストレスは骨代謝の恒常性の維持に必須であり,主に骨細胞で感知される.その低下は早期の骨吸収亢進と持続的な骨形成抑制を特徴とする不動性骨粗鬆症をもたらす.
性ホルモンと骨粗鬆症 今井 祐記
エストロゲンは,多臓器を介した間接的作用と骨組織への直接的作用の総和により骨量維持に作用し,その欠乏による骨量維持機構の破綻により閉経後骨粗鬆症を生じる.
生活習慣病と骨粗鬆症 山内 美香
2型糖尿病(DM)や慢性腎臓病(CKD)といった生活習慣病が骨代謝に影響を及ぼすことが明らかとなり,生活習慣病関連骨粗鬆症は続発性骨粗鬆症の代表例と位置づけられている.
II.骨粗鬆症に対する薬物療法
活性型ビタミンD3による骨粗鬆症治療 宮腰 尚久
活性型ビタミンD3製剤による骨折抑制には,骨カルシウム代謝に対する効果のほか,筋に対する作用などを介する転倒予防効果も関与していると考えられる.
SERMによる骨粗鬆症治療 寺内 公一
SERMには椎体骨折抑制・ハイリスク群における非椎体骨折抑制などの効能があるだけでなく,心血管疾患や乳癌の発症をも抑制する効果がある.
ビスホスホネートによる骨粗鬆症治療 髙田 潤一
ビスホスホネートの特徴について骨折抑制効果を中心に解説し,ビタミンD3との併用効果,長期投与のアルゴリズム,合併症についても述べる.
テリパラチドによる骨粗鬆症治療 田中 伸哉
通常の骨粗鬆症治療は骨吸収抑制薬を用いるが,重症骨粗鬆症では骨形成促進作用のあるテリパラチドを用いる.骨粗鬆症の治療ではリモデリングを理解することが重要である.
デノスマブによる骨粗鬆症治療 中村 伸哉ほか
最新の骨粗鬆症治療ガイドラインで,椎体・非椎体・大腿骨近位部のすべてでの骨折発生抑制効果を評価された薬剤,抗RANKL抗体デノスマブの作用機序,特徴などを概説する.
III.骨粗鬆症に対する運動療法
骨量・骨強度と運動 岩本  潤
閉経後・高齢女性に多発する骨粗鬆症に関連する骨折を抑制するためには,子供の頃からの対策,すなわち思春期前からの積極的な介入(ジャンプなどの荷重運動)が望まれる.
転倒予防のための運動療法 石橋 英明
高齢者の骨折の直接原因である転倒を予防することの意義,そしてロコモティブシンドロームの評価法と予防のための運動が転倒対策に有用であること,そのことを普及することの重要性を概説する.
脊柱後弯予防のための運動療法 本郷 道生ほか
骨粗鬆症に伴う後弯では,QOLや背筋力が低下する.後弯に対する背筋運動療法では,姿勢やQOLが改善しうるが,骨脆弱性を伴う高齢者に対し安全で継続可能な運動の処方が必要である.
IV.骨粗鬆症性骨折後のリハビリテーション
橈骨遠位端骨折の治療とリハビリテーション 射場 浩介
強固な内固定が可能な掌側ロッキングプレート固定術後は早期運動療法が行われる.術直後よりスプリントを作製し,初期は浮腫の改善と自動可動域訓練を中心に,術後2週以降は他動可動域訓練と筋力強化を行う.
上腕骨近位端骨折の治療とリハビリテーション 畠山 雄二ほか
上腕骨骨幹部の骨皮質厚が内外側で合計4mm以下であれば,骨質が脆弱である可能性が高いため,転位を認めても保存的治療も考慮する必要がある.
大腿骨近位部骨折のリハビリテーション 上原 健敬ほか
近年,大腿骨近位部骨折の診断・治療は画像診断の発達やインプラントの進歩により標準化が進んでいる.本稿では治療成績改善を目指した近年の診断・治療の変化について紹介する.
下肢骨骨折の治療とリハビリテーション 野坂 光司ほか
高齢者骨粗鬆症性下肢骨折のリハビリテーションのピットフォールについて,内固定とイリザロフ創外固定を比較して述べる.
椎体骨折の治療とリハビリテーション 金山 雅弘ほか
新鮮椎体骨折の保存治療では疼痛管理をしながら早期離床をはかる.椎体骨折後の後弯変形の手術治療では,術前および周術期リハビリテーションが治療の成否に大きく影響する.
V.骨粗鬆症に対する包括ケア
地域連携パスとリハビリテーション 山本 智章
大腿骨近位部骨折の地域連携パスにおけるリハビリテーションは術後早期から維持期まで個々のゴール設定に対応した機能回復を重視し,二次骨折予防の視点を持ちながら実施する.
骨粗鬆症とリエゾンサービス 鈴木 敦詞ほか
各職種の力を結集し,持続的に疾病管理を行う骨粗鬆症リエゾンサービスのような循環型診療支援システムの構築が,今後の慢性疾患管理の鍵となる.

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