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Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 176

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 176

運動器疾患リハビリテーション実践マニュアル<増刊号>

帖佐悦男/編

978-4-88117-721-1 C3047

2014年11月

mr0176

定価5,390円(税込み)

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目次

I.基礎知識
 ロコモティブシンドロームとサルコペニア 中村 耕三
運動器の個々の症状・所見とともに運動機能全体を評価し,目的に合った運動が重要である.家庭で実施できる処方としてロコトレ(開眼片脚立ち,スクワット)がある.
 廃用症候群 芳賀 信彦
安静により引き起こされる諸症状を廃用症候群と呼び,筋骨格系,呼吸循環系,泌尿器系など全身に影響を与える.このうち筋肉,関節,骨に与える影響と対応を概説する.
II.リハビリテーション実践 総論
 運動療法,物理療法,作業療法
鳥取部光司ほか
運動器疾患のリハビリテーションにおいては,個々の身体・社会的要因を考慮して,運動機能の評価を行い,スタッフが協力し,多角的なアプローチを行うことが重要である.
 アスレティックリハビリテーション 松本 秀男ほか
アスレティックリハビリテーションで最も大切な点は,全身の筋力低下,試合感覚の喪失,復帰意欲の低下なども予防しながら,常にスポーツ復帰を意識して行うことである.
 装具と処方・適合判定のポイント 飛松 好子
装具は運動療法において使われるが,使用目的を明確にすること,身体に適合したものであること,加えて対象とする運動障害に適したものであることが必要である.
 動作解析 金井  章
評価指標による分析,観察による動作分析,機器を用いた動作分析について,それぞれの解析手法の特性と活用方法について,症例を例示して述べた.
III.リハビリテーション実践 疾患別
 運動器不安定症 赤居 正美
運動器不安定症は医療保険の収載病名(疾患)であるが,「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」に準じて診断・治療を組み立て運動療法に取り組んでもらいたい.
 関節リウマチ 浅見 豊子
関節リウマチのリハビリテーションにおいては,薬物療法や手術療法とのバランスを考慮したうえで,運動療法のほかに装具や自助具を取り入れた生活指導が重要である.
 骨粗鬆症 松本 浩実ほか
骨粗鬆症に対するリハビリテーションは骨量の維持目的のみならず,転倒予防の観点で処方する必要がある.高齢患者ではリハビリテーションセラピストの指導の下で,安全で個別的な運動療法を行うべきである.
 脊髄損傷 佐々木裕介ほか
脊髄損傷者のリハビリテーションでは,脊損者の生理を熟知したうえで,急性期から徹底的に安静臥床を排除し,残存能力を最大限に引き出していくことが重要である.
 骨折:上肢 千田 益生ほか
上肢骨折のリハでは,肩・肘・手関節あるいは回内・回外の可動域を獲得し,リーチ能力を向上させることが重要である.
 骨折:下肢 大腿骨頚部骨折―大腿骨近位部(頚部/転子部)骨折のリハビリテーション― 中島 義博ほか
高齢化とともに増加する大腿骨近位部骨折のリハビリテーションについて,特定機能病院,急性期病院である当院での実際を紹介するとともに,目的やポイントを中心に述べる.
IV.リハビリテーション実践 部位別
 頚椎 島田 洋一ほか
頚椎は,脊椎のなかで最も可動性があるが,重量のある頭部を支えるというバイオメカニカルな特徴がある.それに応じて,論理的にリハビリテーションを施行する必要がある.
 肩関節 石田 康行ほか
肩疾患における良肢位指導,不良姿勢の改善,可動域改善,協調運動改善の手技についてホームエクササイズとして実施・指導しやすいものを中心に紹介する.
 肩のスポーツ傷害 西中 直也ほか
肩に負担をかける投球動作をきたす身体の機能を適切に評価し,これを改善すべく適切なリハビリテーションを処方することがkey pointになる.
 肘関節 渡邊 幹彦ほか
肘関節のリハビリテーションにおいて,ADLでは屈曲機能,スポーツ動作では伸展機能の改善が重要であり,屈曲機能改善には直視下手術併用が必要な場合が多い.
 肘のスポーツ傷害 宇野 智洋ほか
肘のスポーツ傷害,特に野球肘では,肘関節のみではなく,肩,体幹・股関節など全身コンディショニングを整え,維持することが重要である.
 手・手指 山本 真一ほか
手・手指のリハビリテーションでは患者教育・指導が最も重要であり,作業療法士の協力のもとで,患者自身や家族による自動・自己他動運動の習得・実践こそが,最も効果的な後療法である.
 手・手指のスポーツ傷害 大久保宏貴ほか
手・手指スポーツ傷害の頻度は高い.受傷機転・症状(圧痛・腫脹の部位)から正確な診断と適切な治療・リハビリテーションを行い,関節の可動域・安定性の回復を目指す.
  田口 浩子ほか
腰椎疾患は種々あるが,痛みから生じる慢性的な軟部組織の拘縮・体幹筋力の低下には運動療法が有効である.運動療法の具体的な施行方法について紹介する.
 腰のスポーツ傷害 吉本 三徳ほか
脊柱-骨盤-股関節を一つの複合体としてとらえ,この複合体の可動性と安定性を高めることを主眼に,リハビリテーションを行う.
 骨盤・股関節 石田 雅史ほか
変形性股関節症や人工股関節全置換術後に対するリハビリテーションは,各患者の状態に応じた設定が必要である.
 骨盤・股関節のスポーツ傷害 杉山  肇ほか
骨盤・股関節のスポーツ傷害としてFAIが注目されているが,保存療法ならびに術後の後療法として理学療法は極めて重要である.
 膝関節―変形性膝関節症に対するリハビリテーション― 大串  幹ほか
膝OAの治療の基本は運動療法を中心とした保存療法である.膝関節だけでなく体幹・下肢全体の評価が必要である.治療目標に応じた有効で継続可能な自主トレーニング指導が重要である.
 膝関節のスポーツ傷害 吉矢 晋一ほか
外傷に対するリハビリテーションにおいては,スポーツ復帰に向けた各段階での評価を併せ行う.障害への対処では,柔軟性やアライメントなどの内的要因がないかどうかの評価が必要である.
 下腿・足関節・足 佐浦 隆一ほか
スポーツ傷害を除く下腿,足関節,足部の障害の病態に応じた物理療法,ストレッチング,徒手療法,運動療法,装具療法などの適応とその実際について解説した.
 下腿・足関節・足のスポーツ傷害 篠原 靖司ほか
下腿・足関節・足のスポーツ傷害は再発することが多いため,疾患への十分な理解と適切なリハビリテーションを継続することが重要である.

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