Monthly Book OCULISTA（オクリスタ） 13|全日本病院出版会

視神経症のよりよい診療

三村　治/編

978-4-86519-013-7 C3047

2014年4月

ocu0013

定価3,300円(税込み)

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診断・治療に困難が多い視神経関連疾患の基本的診察法・画像所見から最近のトピックスまで分かりやすく解説。まずはご一読のうえ、さらに診療中もさっとご活用ください。

１．視神経症の診察法	鈴木　利根
問診がまず重要であるが，視力や視野，眼底検査を振り返り，簡便だが有用な検査であるCFFと瞳孔検査を強調し，OCTと血液検査では最新の知見にも触れた．
２．視神経疾患の画像診断	橋本　雅人
MRIを上手に活用することで，診断が困難な視神経疾患の鑑別が可能である．視神経の病態をどこまで描出できるのか，MRI画像の奥深さとその限界について解説する．
３．特発性および脱髄性視神経炎	木村亜紀子
視神経炎は抗アクアポリン4抗体の出現で，治療方針が大きく変わった．しかし，大部分は特発性あるいは多発性硬化症の初発症状としての視神経炎であり，その診断・治療は非常に重要である．
４．抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎	毛塚　剛司
抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎はステロイド抵抗性であり，診断に苦慮することが多く，治療では血漿交換療法など他科と連携して行う必要がある．
５．非動脈炎性虚血性視神経症	宮本　和明
非動脈炎性虚血性視神経症の診断はそれほど難しくないが，初診時には必ず，放置すれば両眼失明に至ることもある動脈炎性虚血性視神経症をルールアウトすることが重要である．
６．動脈炎性虚血性視神経症	中馬　秀樹
動脈炎性虚血性視神経症の急性期の治療とその後の管理，ステロイド減量の基準と方法を詳細に解説する．
７．遺伝性視神経症	中村　　誠
レーベル遺伝性視神経症はミトコンドリア遺伝子変異が，常染色体優性視神経萎縮はOPA1遺伝子変異が，その遺伝形式を決定している．Co-enzyme Q₁₀類似体が両疾患に有効である可能性が報告されている．
８．外傷性視神経症	敷島　敬悟
外傷性視神経症の診断は発症機転を理解して，外傷時に本症の可能性をまず疑うところから始まる．自然回復率が意外に高く，大量のステロイド投与は控えるべきである．
９．圧迫性視神経症	新明　康弘
眼窩内から頭蓋内までの視神経を圧迫するさまざまな疾患について，画像所見(MRI)と臨床経過について実際の症例に基づいて解説する．
10．中毒性視神経症	山上　明子
中毒性視神経症のうち代表的な薬剤(エタンブトール，リネゾイド，アミオダロン，シルデナフィル，抗腫瘍薬)と化学物質(シンナー，メチルアルコール)を解説する．

超アトラス眼瞼手術―眼科・形成外科の考えるポイント― 村上正洋・鹿嶋友敬/編
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