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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 25/5

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 25/5

知っておきたい最新骨粗鬆症診療マニュアル<増刊号>

遠藤直人/編

2012年5月

or2505

定価6,270円(税込み)

疫学、診断、治療ともに2011年12月に改訂されたガイドラインの最新情報も取り入れ「知っておきたい・知っておくべき」知識が満載の一冊です。

目次

骨粗鬆症の定義,概念,現在の高齢者社会における位置づけ 遠藤 直人
高齢者社会のなか,骨粗鬆症への対策が急務である.骨折リスクを評価し,積極的な治療によるADL,QOL改善を目指すことが重要であり,多職種とともに連携を進めたい.
骨粗鬆症の疫学 吉村 典子
我が国の骨粗鬆症の有病率と発生率を推定するとともにその人種差,年代間格差,危険因子,予防因子,発症予測因子としての骨代謝マーカーの可能性を明らかにした.
骨粗鬆症を基盤とする骨折の疫学,発生率 宮坂  大
骨粗鬆症性骨折の最近の発生傾向を知っていただき,今後,さらに拍車がかかる高齢者社会に向けての対策を考える.
骨粗鬆症の病態;バイオメカニクス,骨構造から 森  諭史
骨強度には骨密度だけでなく骨質が関与している.骨質には骨微細構造,マイクロダメージ,骨石灰化度,コラーゲン架橋があり骨リモデリングにより制御される.
骨折危険因子から 細井 孝之
骨折危険因子の把握は骨粗鬆症の予防,診断,そして治療の各ステップで必要な作業である.
生活習慣病との関連の観点から 山口  徹ほか
生活習慣病で骨折リスク上昇をきたすのは,2型糖尿病と慢性腎臓病(CKD)である.X線,問診でそれぞれ既存の椎体骨折,非椎体骨折があれば薬物治療を開始する.
骨粗鬆症患者,骨折患者の転帰,生命予後,ADL,QOLの視点 田中  清ほか
骨粗鬆症性骨折は,大腿骨近位部骨折だけではなく,従来それほど重視されてこなかった脊椎圧迫骨折も含めて,生命予後・ADL・QOLのいずれをも低下させる骨折であり,何より予防が重要である.
ロコモと骨粗鬆症;医療費,費用対効果分析など 萩野  浩
骨折リスクの高い例では,骨粗鬆症治療の費用対効果が優れる.最近,骨粗鬆症の診療においてリエゾンサービスが注目され,費用対効果に優れることが報告されている.
骨粗鬆症診断の進め方;診断基準,鑑別診断 須藤 啓広
骨粗鬆症の診断は除外診断をしたうえで,脆弱性骨折の存在あるいは低骨量を証明し,鑑別診断を行う.日常診療同様,患者の主訴に基づいた骨粗鬆症の診断の進め方について概説した.
骨粗鬆症の臨床所見,聴取すべき病歴,身体診察 山崎  薫
骨粗鬆症はX線撮影や骨量測定,骨代謝マーカーなどの定量的評価が重要であるが,診断に先立って行う医療面接や身体診察も正確な診断を得るために不可欠である.
骨粗鬆症診断のためのX線検査,その他の画像検査;CT,MRI,シンチなど 曽根 照喜ほか
骨粗鬆症の画像診断では骨折の評価と鑑別診断が主な目的となる.陳旧性の椎体圧迫骨折も,骨粗鬆症の診断および薬物治療開始の判断指標として重要な意義を持つ.
骨粗鬆症診断のための検査;血液,尿検査,骨代謝マーカーを含む 市村 正一
新規マーカーの基準値と最小有意変化および今回改訂された既存マーカーの最小有意変化.特に骨型アルカリフォスファターゼの2種類の測定法によるそれぞれの基準値と最小有意変化について.
骨粗鬆症診断のための骨量,骨密度測定;種類,基準値 楊  鴻生
骨量を評価する骨密度測定は骨粗鬆症診断において,最も必要な検査法である.骨密度測定法には,X線を用いるRA法,DXA法,QCT法や超音波を用いるQUS法がある.それぞれの測定法には利点と欠点がある.
骨粗鬆症治療スクリーニングの方法;FRAX®の活用など 藤原佐枝子
FRAXは,骨密度と臨床危険因子あるいは臨床危険因子のみで骨折絶対リスクを算出し,治療開始の指標とする目的で作成された.危険因子のみのFRAXは,骨密度測定が必要な骨折高リスク者のスクリーニングにも使うことができる.
骨折危険因子;血液中ビタミンD,K,その他
佐久間真由美ほか
血清25(OH)DおよびucOC値はそれぞれビタミンD,Kの状態を表す指標として有用である.大腿骨近位部骨折患者の血清25(OH)Dレベルは低値であり,脊椎骨折患者にも既にその傾向が見られた.
骨粗鬆症における骨質評価 斎藤  充ほか
骨強度は骨密度と骨質で規定されている.骨質の臨床現場での数値化が可能となってきた.骨密度測定と骨質マーカー測定を同時に行うと多様な患者集団を精度良く骨折リスクを評価でき,テーラーメイド治療へと繋げられる.
骨粗鬆症による疼痛―疼痛対策と管理― 射場 浩介ほか
骨粗鬆症に伴う疼痛には骨折による疼痛と骨粗鬆症自体の疼痛がある.前者はさらに骨折によるものと骨折後の骨格変形によるものに分けられる.骨粗鬆症自体の疼痛発症には骨吸収亢進状態が関与していると考える.
(新鮮)脊椎椎体骨折の病態と診断 中野 哲雄
椎体骨折は魚椎と楔状椎の混合した型が最も多く,MRI,CT-MPR,3D-CTにて画像的に病態把握した.骨粗鬆症のための診断法と骨折自体の治療のための診断法は異なる.
骨粗鬆症性椎体骨折の治療;保存療法 豊田 宏光ほか
骨粗鬆症性椎体骨折は投薬と装具療法で概ね良好な成績が得られているが,予後不良例を減らすための最適な治療や手術へ移行するタイミングについては,今後も検討が必要である.
脊椎椎体骨折・遺残後弯の手術適応とその術式 種市  洋ほか
骨粗鬆症性椎体骨折の遺残後弯に対する術式選択は,病態に応じて適切に行う必要がある.ポイントは脊柱不安定性,神経障害,後弯の固さ,および矢状面グローバル・バランスである.
大腿骨近位部(頚部・転子部)骨折 澤口  毅
高齢者に多い大腿骨頚部骨折,転子部骨折は,早期に手術的に治療する必要がある.骨接合を行う場合には,良好な整復位を得ることが不可欠である.
大腿骨近位部骨折の地域連携;クリニカルパス(病院から診療所を含めての地域連携) 青木 可奈ほか
増加する大腿骨近位部骨折患者の連携医療に際し,地域連携クリニカルパスを用いた早期外科的治療,早期のリハビリテーション提供,再骨折予防および生活機能維持の対策を効果的に行うシステム作りが重要である.
大腿骨近位部骨折の反対側の骨折とその防止策 山本 智章
大腿骨近位部骨折の反対側の骨折は,second hip fractureと呼ばれ,高い頻度で早期に発生することから,薬物治療,運動療法,ヒッププロテクターなどの予防的介入が必要である.
転倒・骨折予防対策としての運動療法 宮腰 尚久
骨粗鬆症患者において,転倒由来の四肢の骨折の予防には,バランス訓練を主体とした転倒予防のための運動が有効であり,非外傷性の脊椎骨折や脊柱後弯の予防には,背筋運動が期待できる.
骨折,転倒予防のために栄養面から 上西 一弘
骨の健康のためには,カルシウム,ビタミンD,K,B6,B12,葉酸,ビタミンCなど多くの栄養素が必要であり,できるだけ多くの食品を摂取することが望まれる.
骨粗鬆症治療のガイドラインと薬物治療のエビデンス 山本 智章
最近の新しい骨粗鬆症薬剤の登場は,患者の病態や生活背景にも対応した薬剤の選択が可能になり,骨粗鬆症治療のアドヒアランス向上に寄与する.
顎骨壊死 宗圓  聰
ビスフォスフォネート製剤のベネフィットは顎骨壊死を含むリスクをはるかに凌駕し,投与を控える必要はなく,投与例に対しては口腔内衛生状態に関する指導と歯科受診を勧めることが望まれる.
リウマチ,ステロイドと骨粗鬆症 荒井 勝光
経口ステロイド薬の投与は,少量であっても椎体骨折のリスクがあること,関節リウマチは疾患そのものが骨折リスクで疾患に対する治療が重要であることについて述べた.
SSBTと非典型骨折 近藤 直樹
ビスフォスフォネート製剤の骨折予防効果を示す反面,骨代謝の形成も吸収も高度に抑制され軽微な外力で非典型大腿骨骨折を生じ,近年ビスフォスフォネートの長期内服との関連が示唆されている.

関連書籍

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ISBN:978-4-88117-339-8 C3047
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図説 実践手の外科治療 栗原邦弘/著
ISBN:978-4-88117-065-6 C3047
定価:8,800円(税込み)

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