遊離皮弁を用いた上肢新鮮外傷の一期的再建 |
沢辺 一馬ほか |
血行再建は緊急を要し,皮膚・軟部組織再建は待機できる.遊離皮弁だけでなく,安全な従来の有茎皮弁の修得は重要である.上肢外傷は後療法も重要であり,治療のタイミングを逃してはならない. |
下肢新鮮外傷の一期的再建 |
土田 芳彦 |
余裕の少ない重度下腿開放骨折の治療は,受傷時からの遅滞のない治療計画と完全な軟部組織再建が成功への鍵となる. |
手の機能を考えた再建 |
松木 浩ほか |
手の挫滅,圧挫傷,外傷後瘢痕拘縮,あるいは四肢腫瘍切除後の再建手術として遊離皮弁を要する際の手の機能改善を図るのに必要な注意点,および我々が行っている皮弁について紹介する. |
血管柄付き骨移植術による骨髄炎・感染性偽関節の治療 |
村田 景一ほか |
骨髄炎・感染性偽関節に対する最も確実な治療手段は広範囲病巣切除であり,その再建において血行のある組織で再建できる血管柄付き骨移植術は有用な手術方法である. |
遊離皮弁を用いた足底荷重部再建の実際 |
田中 克己ほか |
足底荷重部に対する遊離皮弁の適用の実際と皮弁の選択について詳述した.また,自験例における成績と長期経過観察例についても報告した. |
移植床血管の求め方・吻合のコツ |
亀井 譲ほか |
四肢における遊離皮弁を行う際,移植床血管の選択は重要なポイントとなる.いかに安全な移植床血管を求めるか,またその血管吻合のコツについて述べた. |
皮弁の選択―遊離皮弁か有茎皮弁か |
百束 比古ほか |
四肢再建の多くは有茎皮弁でできるが,遊離皮弁を選択した方が良い,あるいは選択せざるを得ない場合がある. |
四肢悪性腫瘍再建のコツ |
貴志 和生ほか |
再建のために悪性腫瘍の取り残しがあってはいけない.腫瘍外科医に再建を気にせず,十分に切除してもらう.再建は侵襲が少なく,安全確実な方法で再建する. |
四肢における皮弁壊死の予防と対策 |
光嶋 勲ほか |
四肢における遊離皮弁壊死の予防と対策は,感染創を避け瘢痕外で移植床血管を選択しfIow-through型皮弁を用い,できるだけ多くの血管吻合を行うのが重要である. |