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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 20/11

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 20/11

足の疾患―私の外来診療のコツ―<増大号>

大関 覚/編

2007年10月

or2011

定価4,510円(税込み)

目次

A.小児の足部障害
  先天性内反足 大関  覚
先天性内反足では下腿三頭筋の低形成のため踵骨は距骨下関節で内反・内転し,足底筋の低形成のため前足部は回内している.Ponseti法は合理的保存療法である.
  先天性内転足 山本 晴康
先天性内転足は生下時より前足部が内転・内反している変形で,後足部に異常がなく,内反足と鑑別される.自然矯正があるので,注意深く観察し,変形が残存する場合は適切な徒手矯正とギプス固定を行う.
  小児外反扁平足
若林健二郎ほか
足部アーチ構造について述べるとともに,小児外反扁平足の病態・症状・診断・装具療法について述べた.
B.成長期の足部障害
  足根骨癒合症 熊井  司ほか
足根骨癒合症の診断については,本疾患の存在を念頭に置いた診察が最も重要であり,足底挿板を主とした保存的治療と,癒合部切除術または固定術による手術的治療により良好な成績が期待できる.
  成長期の足部骨端障害 谷口  晃ほか
成長期の足部で特定の部位に痛みを訴える場合は骨端症や骨化障害を疑う.骨端症としてFreiberg病,Köhler病,Sever病,Iselin病について,骨端核の骨化障害として外脛骨,三角骨,os subtibialeについて詳述した.
C.後天性足部障害
  外反母趾 奥田 龍三
外来診療では外反母趾の症状発生の病態をよく把握したうえで最も適切な保存療法を選択するが,疼痛緩解には限界があり,変形矯正が困難であることから手術療法についても説明しておく.
  後脛骨筋腱機能不全 仁木 久照
PTTDの治療戦略として,臨床診断と画像診断から病期に応じた治療法の選択までのアルゴリズムを示し,術前後の患者指導のポイントについて述べた.
  変形性足関節症 寺本  司
内反型変形性足関節症に対する骨切り術では足関節のアライメントと足関節の安定性を考慮する必要がある.
D.足部の外傷性障害
  足関節部骨折と後遺障害 長谷川 惇
足関節果部骨折は三角靱帯損傷や高位腓骨骨折の存在に注意する.脛骨天蓋骨折は関節骨片の整復と関節面同士の適合が重要である.足関節骨端線損傷はその骨折形態を確実に診断することが重要である.
  足部骨折と後遺症 門司 順一
解剖学的整復が重要なのは足部骨折に限ったことでないが,足部骨折ではそれぞれの骨折部位で見落としがちな治療上の要点が存在する.部位ごとに注意しなければならない変形遺残やその対処法について述べる.
E.足のスポーツ障害
  足関節靱帯損傷 杉本 和也
足関節外側靱帯損傷では新鮮例,陳旧例ともに前距腓靱帯単独損傷か前距腓・踵腓靱帯複合損傷かが重要である.正確な診断により十分な治療が可能で,不要な手術侵襲なども避けることができる.
  距骨離断性骨軟骨炎 宇佐見則夫
距骨骨軟骨障害の多くは捻挫などの外傷後に生じることが多い.疼痛が長期に続くときにはCTやMRIで検索すべきである.治療法は関節鏡を用いて大きさ・軟骨の状態を把握して決定する.
  アキレス腱周囲炎と足底腱膜炎 鳥居  俊
アキレス腱周囲炎と足底腱膜炎はランニング動作により発生する代表的な慢性スポーツ障害である.局所の圧痛や腫脹により診断でき,補助診断に超音波やMRIを用いる.保存的治療を基本とする.
  アキレス腱断裂―早期スポーツ復帰を目指すための治療方法と後療法― 高尾 昌人
アキレス腱断裂患者が早期にスポーツ復帰するためには,早期に外来での確実な診断を行い,手術により断端間の確実で強固な連続性を得たうえで早期の荷重と可動域訓練を開始し,腓腹筋・ヒラメ筋の萎縮を最小限にとどめ腱の再生を促すことが重要である.
F.足部の炎症性障害
  RA足関節障害と足部障害 野口 昌彦
手術適応でも全身状態などにより手術不可能な場合には,装具を工夫し無痛性の胼胝にすること,潰瘍ができないように努めることにより保存療法でADL,QOLの向上をめざすことが重要である.
  糖尿病足 早稲田明生
糖尿病患者では,神経症,血行障害により潰瘍が形成されやすく,いったん感染を生じると病変は急速に進行する.病変部の評価には潰瘍の深さ,感染,虚血の有無の判断が重要となる.
  足の皮膚疾患 加藤 卓朗
足の皮膚疾患は非感染性の炎症性疾患,感染症,腫瘍,角化症,その他に分けられ,接触皮膚炎,蜂窩織炎,尋常性疣贅,足白癬,胼胝,鶏眼などが重要である.
G.足部の麻痺性障害
  足部の末梢神経障害 安田 稔人ほか
画像診断上,明らかな病因を認める罹病期間の短い足根管症候群においては,保存療法に抵抗した場合には,早めに手術治療を選択することが薦められる.
  麻痺性足部変形:内反尖凹足の治療 宮城  登
麻痺性内反尖凹足の治療はアキレス腱延長術や足底解離術などの軟部組織手術が第一選択であるが,それにより十分な矯正が得られない場合には,第一中足骨骨切り術などの骨手術が必要となる.

関連書籍

足育学 外来でみるフットケア・フットヘルスウェア 高山かおる/編
ISBN:978-4-86519-254-4 C3047
定価:7,700円(税込み)

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