ホーム > 

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 19/3

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 19/3

変形性股関節症の関節温存手術

糸満盛憲/編

2006年3月

or1903

定価2,305円(税込み)

目次

前・初期股関節症に対する臼蓋形成術の成績と手技上の工夫
伊藤  浩ほか
良好な成績を得るために次の4つが重要である.(1) 術後CE角は40°を目標とすべきである.(2) 臨床成績には術後の外転筋力の回復の度合いが大きく関与している.(3) 臨床的およびX線学的手術適応の遵守が最も重要である.(4) 反対側が末期股関節症か脱臼性股関節症の場合,本法の適応はない.
前・初期関節症に対する偏心性寛骨臼回転骨切り術の手術手技と臨床成績 長谷川幸治
(1) 手術理論である「骨移植をしなくても回転しただけで骨頭の位置が正常化すること」を理解する.(2) 手術方法は大転子を切離して,透視して骨切り位置と方向を正確に行う.手術計画どおりに臼蓋骨片を回転し透視で確認後に固定する.(3) 20の手術手技ステップを確実に行う.(4) 前・初期関節症の方が臨床成績・X線評価が良好であった.
前・初期関節症に対するCurved periacetabular osteotomy 内藤 正俊ほか
CPOは,10cm前後の皮切で前方から進入し殿筋群を全く剥離せずに寛骨臼を回転骨切りする方法である.侵襲が少なく,恥骨の骨切りを工夫することで移動臼蓋の内側化も行える.
前・初期股関節症に対するBernese periacetabular osteotomy 帖佐 悦男
PAOの術式や特徴を理解し,骨頭と寛骨臼や神経・血管の位置を解剖学的に十分把握し骨切りを行うことや,術中に被覆状態や適合性を確認することが重要である.
前関節症および初期変形性股関節症に対する大腿骨転子間弯曲内反骨切り術 神宮司誠也
寛骨臼移動術に比べて明らかに手術侵襲が少ない手術である.臼蓋形成不全の軽い,前関節症や初期変形性股関節症例が適応となる.
進行期・末期股関節症に対する関節温存手術としてのChiari手術の工夫 大川 孝浩ほか
進行期・末期股関節症に対する大腿骨外反骨切り術併用Chiari手術は有用な術式であるが,十分な症例の検討・術前計画を行うとともに,症例に応じては臼蓋骨移植術・ハムストリングス切離術を併用することで成績向上が期待できる.
進行期・末期股関節症に対する外反屈曲骨切り術―理論と手技,合併手術の適応,成績― 高平 尚伸ほか
外反屈曲骨切り術は“いわゆる適合”を得る目的で行われるものではなく,いったん関節の整合性を完全に乱して,生体に内在する自己修復力を引き出し“関節再生”を促進しようとする手術である.
変形性股関節症に対する筋解離術―X線学的効果と手術適応の考え方― 大谷 卓也
筋解離術の最も良い適応は,末期の変形性股関節症で,臨床的には疼痛は強いが支持性は比較的良好な症例,X線所見では増殖骨が広範な接触面を形成しているが関節裂隙の消失と対向面にびらん状骨破壊を認める症例と考えている.

ページトップへ