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Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 308

Monthly Book Medical Rehabilitation(メディカルリハビリテーション) 308

知っておきたい!失語症のリハビリテーション診療

原 貴敏/編

978-4-86519-958-1 C3047

2024年12月

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定価2,750円(税込み)

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失語症の評価や治療において、新たな分類方法、評価方法、言語療法など最新のエビデンスに基づく治療法やアプローチを解説しました。

目次

失語症治療の概念
吉野眞理子
失語症治療においては,失語症のある人の生活/人生における関心事に焦点を当て,失語症のある人の心理社会的ニーズを充たすよう様々なアプローチを用いて支援する.
失語症の評価―最近のトピックJ-CAT― 吉畑 博代
失語症の言語機能を総合的に調べる評価法として,我が国で比較的よく使用されている3つの検査の特徴などを説明する.その後,我々が現在作成中のComprehensive Aphasia Test(Swinburnら,2004)の日本語版J-CATを紹介する.
新しい失語症の評価―Correct Information Unitによる談話検査(DTCIU)について― 川上 勝也
本邦で使用されている失語症の談話評価法を概説し,筆者が開発したCIUによる談話検査(Discourse Test using Correct Information Unit, DTCIU)を紹介する.
失語タイプと言語療法―最近のトピック― 中村  光
近年の失語症臨床では,認知神経心理学的アプローチが主流である.それが生まれてきた背景から具体的な訓練の展開まで解説した.
脳損傷患者に対する言語療法 葊實 真弓
失調性構音障害を例にとり初学者が難渋する構音の誤りの要因を分析し,介入する方法を紹介した.また認知コミュニケーション障害の症状から問題点を分析していくアプローチを紹介した.
原発性進行性失語に対する言語療法 佐藤 睦子
「できない機能」に対する訓練だけではなく「できる機能」にも目を向け,その人なりの役割を担った生活を送れるよう支援をすることが大切である.
脳卒中後の失語症に対する言語治療のエビデンス 藤田 郁代
この十数年,失語症の言語治療効果を実証するエビデンスレベルの高い研究が次々と発表され,言語回復に関連する要因がよりはっきりしてきた.これを基に言語治療のあり方について考察する.
失語症とニューロモジュレーション
櫻井 義大ほか
失語症に対するNeuromodulationつまりは,非侵襲的脳刺激療法,中でも反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)治療を概説した.失語症のrTMS治療の発展の経緯と臨床上の注意を述べた.
言語リハビリテーション治療の長期効果 中川 良尚
失語症は長期にわたって回復を認める症例が多いことや,予後に重要な要因は,発症年齢,Wernicke領野を含む病変の有無,発症3か月時の失語症重症度などであることを解説する.
失語症がある人の地域支援 山本  徹
失語症がある人の地域支援は,本人の意思決定に基づく活動と参加の促進が重要である.本人,意思疎通支援者,行政,言語聴覚士の4者協働による包括的支援について述べた.

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