顔面神経麻痺 診断と治療―初期対応から後遺症治療まで―
林 礼人/編
978-4-86519-914-7 C3047
2024年10月
pe0214
定価3,300円(税込み)
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診断や手術にとどまらず、顔面表情筋の解剖やリハビリテーションまでを網羅!
これ1冊だけを押さえておけば、顔面神経麻痺の基礎とupdateがまるわかり!
顔面神経終末枝の解剖 | 吉岡 伸高ほか |
耳下腺より末梢の顔面神経終末枝の解剖は,顔面神経麻痺後遺症に対する選択的神経切除術や筋切除術を行う上で重要である. | |
顔面表情筋の解剖 |
大島 勇人ほか |
顔面の表情筋とFasciaの層構造と顔面神経との関係に着目してほしい.眼と口の開口部を取り囲む部位で表情筋は相互に筋移行しており,ヒトが複雑な表情を作り出せる起因となっている. | |
顔面神経麻痺の原因と診断(Bell麻痺,Ramsay Hunt症候群,先天性麻痺) | 萩森 伸一 |
Bell麻痺は顔面神経麻痺全体の2/3を占め,治療後治癒率は90%以上と良好である.他方,水痘・帯状疱疹ウイルスによるRamsay Hunt症候群は60%程度と予後不良である. | |
顔面神経麻痺の原因と診断(腫瘍,外傷,脳血管障害) | 松島 健ほか |
顔面神経麻痺の原因となり得る聴神経腫瘍や髄膜腫・グロームス腫瘍,顔面神経鞘腫などの腫瘍性病変,側頭骨骨折,そして脳血管障害の診断と治療について,代表例を提示し概説する. | |
顔面神経麻痺の初期治療 | 田中 武道ほか |
顔面神経麻痺に対する初期治療について,ウイルス性麻痺を中心に,一般的な薬物療法や減荷術などの治療のタイミングや,術式の詳細などを述べた. | |
顔面神経麻痺の後遺症とリハビリテーション治療 | 森嶋 直人 |
顔面神経麻痺の後遺症はいかに予防するかが大切であり,発症早期からの関わりと回復期の悪化予防がリハビリテーション治療の中心となる. | |
顔面神経麻痺の静的再建術 | 松田 健ほか |
顔面の対称性の改善を目的とする静的再建術の多くは局所麻酔で施行可能な比較的小さなものであるがその効果は決して小さくない.それ単体はもちろん,touch-up surgeryとして種々の再建術と組み合わせて用いることも有用である. | |
顔面神経麻痺の動的再建術(神経移植・神経移行) | 上原 幸ほか |
顔面神経麻痺の急性期から亜急性期にかけて,患者を不安にさせずに,手術とリハビリテーションの提案を行うことが重要である.術式について詳述したので,ぜひご参考に読んでいただきたい. | |
顔面神経麻痺の動的再建術(筋肉移植・筋肉移行) | 川端 智貴ほか |
陳旧性顔面神経麻痺に対する遊離筋肉移植,筋肉移行は笑いの再建に必要不可欠な手法であり,他部位の再建にも応用されてきている.術式発展の経緯と近年の発展について概説する. | |
顔面神経麻痺後遺症(病的共同運動・顔面拘縮)に対する選択的顔面神経切断術(selective mid-facial neurectomy) | 佐久間 恒 |
選択的顔面神経切断術の要点は,眼輪筋および口輪筋がほぼ単独で収縮する細かい分枝を温存した上で,頬筋枝と頬骨枝の交通枝や眼輪筋内側を収縮させる頬筋枝を確実に切断することである. |