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PEPARS(ペパーズ) 172

PEPARS(ペパーズ) 172

神経再生医療の最先端

素輪 善弘/編

978-4-86519-372-5 C3047

2021年4月

pe0172

定価3,300円(税込み)

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四肢の神経損傷や顔面神経麻痺の治療、そして再建乳房の知覚化など、神経修復・再生医療がどこまで進んでいるかを詳述。リナーブやナーブリッジなどの人工神経や再生因子を用いた次世代型人工神経、脂肪由来幹細胞移植による神経再生誘導にも踏み込みました。「現在」と「これから」の治療のトピックス満載の1冊です!

目次

臨床に役立つ神経再生・修復の基礎 林 礼人
今後の臨床に重要と思われる注目すべき基礎研究やその展望について,神経再生メカニズムに関する基礎的事項を加え,各々の背景に私見を交え,網羅的にまとめ報告した.
末梢神経縫合法のコツ 橋川和信
末梢神経縫合を敬遠する外科医もいるが,決して難しい手技ではない.筆者の考えと行っている手技について,いくつかのコツとともに解説した.
四肢の神経修復の実際 河村健二
四肢の神経修復は神経縫合が基本である.神経縫合が不可能な場合には,神経移植,神経架橋,神経交叉縫合などを用いるが,個々の症例に対して最適な修復法を選択することが重要である.
新鮮顔面神経損傷に対する神経修復法 清水史明
表情筋の機能回復が見込まれる時期の顔面神経損傷の神経再建においては,患側顔面神経中枢断端に縫合することを第一選択とする.それができない場合は対側の顔面神経,舌下神経,咬筋神経などに動力源を求めて再建する.その際,神経移植を用いることが多く,端々縫合と端側縫合を併用することでバリエーションのある再建が可能となる.
陳旧性顔面神経麻痺に対する治療戦略 松田 健
陳旧性顔面神経麻痺のなかでも完全麻痺例と不全麻痺例ではその症状・必要となる治療が異なるため,各々の正しい病態の理解の上,適切な手技・治療を行う.小脳橋角部腫瘍治療の低侵襲化により顔面神経が切断され,完全麻痺を生じるような症例は減少し,不全麻痺症例の割合は増加すると思われる.顔面神経不全麻痺の治療は形成外科医にとって今後ますます重要になると思われる.
遊離血管付き神経移植を用いた神経再建術の現在地
成島三長ほか
様々な血管付き神経移植について,同時に移植できる組織や神経の長さなどそれぞれの特徴も踏まえて報告する.
再建乳房知覚化の最前線 冨田興一ほか
再建乳房の知覚は,その整容性と並んで患者のQOLに大きな影響を与える.知覚皮弁の使用や同種神経移植により再建乳房の知覚化が得られる可能性がある.
顔面神経麻痺再建における人工神経を用いた神経修復の工夫―人工神経の3つの役割:神経ブリッジ,神経アダプター,神経アジャスターについて― 渡辺頼勝
人工神経には,①神経ブリッジ:5mm以下の神経欠損部の架橋/神経縫合部の緊張緩和,②神経アダプター:神経口径差の解消,③神経アジャスター:神経再生強度の適正・減弱化による調節,の3つの役割がある.
再生因子を用いた神経修復術―次世代型人工神経の開発― 田中啓之
末梢神経損傷後の再生促進のための薬剤・再生因子について解説する.また人工神経の今後の発展および海外での現状についても紹介する.
脂肪由来幹細胞移植による神経再生誘導 松峯 元
過去に報告したADSCs含有ハイブリッド型人工神経による顔面神経再生,同ハイブリッド型人工神経を用いたinterpositional jump graft,ADSCs細胞シートを併用した顔面交叉神経移植術の3つの細胞移植法を用いた顔面神経麻痺再建法に関して解説する.
神経再生医療の現在と展望 素輪善弘
末梢神経再生には自律的再生と損傷部周辺環境とのインターラクションによる非自律性再生が統合的に機能することが必要である.この分野で新しい治療イノベーションを創出するには,これらを組み合わせたマルチ・コンビナトリアルアプローチが鍵である.

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