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Monthly Book ENTONI(エントーニ) 142

Monthly Book ENTONI(エントーニ) 142

耳鼻咽喉科における効果的な耐性菌対策

杉田麟也/編

978-4-88117-831-7 C3047

2012年7月

en0142

定価2,700円(税込み)

目次

I.ガイドラインに基づく乳幼児急性中耳炎,鼻副鼻腔炎の抗菌薬療法
 1.Empiric therapyの有効性,失敗時の対応 兼定 啓子
幼小児の急性中耳炎・鼻副鼻腔炎の治療はガイドラインに沿って行われるだけでなく鼻汁の性状を十分考慮した上で,抗菌薬の適正使用が重要である.
 2.第一選択はAMPCかセフェム系薬か?
  (1) グラム染色に基づく抗菌薬選択―いわゆる経験的治療での抗菌薬投与による遷延化と耐性菌増加を防ぐために― 杉田 麟也
多剤耐性肺炎球菌,BLNARインフルエンザ菌感染症は,いわゆる経験的治療では難しい重症感染症である.グラム染色を行い,抗菌薬の使いわけを行い,初診から的確に抗菌薬を選択する.
  (2) セフェム系はどのように使用すると有効か? 林  達哉
適切な抗菌薬を選択するには,地域の耐性菌動向を把握すると同時に,AMPCとセフェム系抗菌薬の性質の違いを理解した上で,検出菌,症状,所見を加味した総合的な判断が求められる.
 3.遷延化,慢性化したらどう治療するか?
  (1) 鼻副鼻腔炎 松原 茂規
新規抗菌薬のテビペネム ピボキシルは主に肺炎球菌感染例に対して,トスフロキサシンは,中耳炎合併例で主にインフルエンザ菌感染例に対して有用である.
  (2) 中耳炎
戸川 彰久ほか
小児急性中耳炎ガイドラインを基にトスフロキサシンやテビペネムなどの新しい抗菌薬や肺炎球菌迅速キットなどのツールをうまく利用する必要がある.
 4.乳幼児中耳炎,鼻副鼻腔炎が難治化する要因 上出 洋介
乳幼児中耳炎,鼻副鼻腔炎が難治化する要因のまず第一は乳児の未熟性(構造的未発達,免疫学的な未熟性)が指摘されているが,反復感染が存在しなければ制御できるものと思われる.
 5.薬剤感受性検査だけで期待する効果は得られるか? 杉田  玄ほか
抗菌薬を常用量にて処方しても期待する効果が得られず,起炎菌の十分な検討もなく,抗菌薬の選択,変更が行われていることが多い.PK/PD理論に基づいた適切な,十分量の抗菌薬を選択することが重要である.
II.プレベナー接種で乳幼児中耳炎が消失するか? 保富 宗城ほか
プレベナー®は,本邦における小児急性中耳炎より分離された薬剤耐性肺炎球菌の78.6%をカバーしており,肺炎球菌による急性中耳炎に対して33.1~41.0%の予防効果が期待される.
III.乳幼児感染症にマクロライド系薬は効果的か? 宇野 芳史
乳幼児の急性上気道感染症に対するマクロライド系抗菌薬の治療効果は,その対象と投与方法を選んで投与すれば耐性化が進行した現在でも有効な抗菌薬である.
IV.耐性菌を誘導しない抗菌薬療法 小林 寅喆
耐性菌の抑制には真の起炎菌に対する抗菌薬適正使用が重要である.そのためには正しい感染症診断と抗菌薬の特性を理解し,科学的根拠に基づいた感染症治療が必要である.

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