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Monthly Book Derma(デルマ) 347

Monthly Book Derma(デルマ) 347

今こそ極める蕁麻疹

田中 暁生/編

978-4-86519-679-5 C3047

2024年5月

de0347

定価2,860円(税込み)

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蕁麻疹診療のなかで必須となる病型分類と診断、その先の治療までわかりやすくまとめた1冊です。

目次

蕁麻疹診療で行われる検査
福本  毅
蕁麻疹の診療では,問診と検査によって蕁麻疹の病型を確定することが重要である.検査の選び方として,網羅的に原因検索を行うのではなく,必要な検査を選択する.
蕁麻疹治療の見通しについて説明をしよう 鷲尾  健
蕁麻疹の予後予測には,病型の正確な診断が必要である.慢性特発性蕁麻疹に対してオマリズマブを使用するときに無効でも3回は使用,効果があれば6回施行と説明する.
難治性の特発性蕁麻疹の治療のコツ 福永  淳
慢性特発性蕁麻疹患者では約50%の患者が第2世代抗ヒスタミン薬に対して治療抵抗性である.蕁麻疹コントロールテスト(UCT)などのpatient-reported outcome measuresを用いて重症度やコントロールを評価し,必要に応じてstep-up治療が推奨される.Step-up治療を行っても難治のケースでは,個々の患者の特性を踏まえて薬剤の組み合わせなどの試行錯誤が必要となる.
アレルギー性蕁麻疹を総括する 千貫 祐子
アレルギー性蕁麻疹では原因抗原を同定することが最も重要である.さらに感作原因や交差反応に基づいて,適切に対処することが重要である.
FDEIAの診断と対処法 猪又 直子
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの診断は,被疑食物のアレルギー検査に加え,運動やNSAIDs内服を組み合わせた負荷試験が実施される.原則,運動2~4時間前の原因食物の摂取を避けるように指導する.
物理性蕁麻疹の対策と治療 益田 浩司
物理性蕁麻疹は機械的刺激や温度変化などの誘発因子により発症する.治療は,膨疹出現の誘因を回避するとともに,抗ヒスタミン薬を中心とした薬物治療を行う.
遅延性圧蕁麻疹を見極める 森桶  聡
遅延性圧蕁麻疹は持続的な圧迫負荷の解除後,数時間以上経過してから膨疹が発現する.特発性の慢性蕁麻疹に併存することも多いため見逃さないよう念入りな問診が重要である.
コリン性蕁麻疹とAIGA
大嶋雄一郎
コリン性蕁麻疹は4型に分類される.それぞれの臨床的特徴,病態,検査や治療について当院の知見も含めて解説した.
現在開発中の蕁麻疹治療薬 葉山 惟大
オマリズマブに加えて2024年2月に新たにデュピルマブが慢性特発性蕁麻疹に保険適用となり,治療の選択肢が増えた.ほかにもブルトン型チロシンキナーゼなど多くの薬剤が開発中である.
遺伝性血管性浮腫の診療の実際 本田 大介
遺伝性血管性浮腫は,急性発作時のみならず非発作時にも患者QOLが低下する.未診断患者をなくすための疾患認知度向上と診断された患者への適切な治療薬の使用が重要である.

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