Monthly Book Orthopaedics. Vol.19 No.5
高齢者の骨折治療実践マニュアル |
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| <大腿骨頚部> |
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高齢者大腿骨頚部(内側)骨折に対するCHS・CCS併用法
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吉田 健治ほか |
| CHS・CCS併用法を用いた大腿骨頚部骨折の骨接合術の適応,手術法,術後成績について述べた.早期荷重は骨癒合に影響を与えないことが示唆された. |
高齢者大腿骨頚部(内側)骨折に対するC-CHS固定術 ―back strike法の応用― |
栗岡 英生ほか |
| この骨折を治療するという点で,我々が最も重要視するのは“骨性の安定性”である.いくら解剖学的に整復されていても,その骨性の安定性が得られていなければ,体重を負荷すれば,骨折部で破綻するからである.わかっているようでわからないのが,この大腿骨頚部(内側)骨折の特徴で,我々も1つの失敗例から多くのことを学んだ.C-CHS固定術を施行されている先生方の一助になればと思い,それをここに執筆させていただいた. |
| 高齢者大腿骨頚部(内側)骨折に対するハンソンピン固定術 |
野々宮廣章 |
| 不安定型はone cortex medial positionに整復することが重要.強固な固定には,遠位ピンが頚部内側,近位ピンは頚部後方髄内皮質に接することが必要.すべては遠位ピンの刺入点で決まる. |
高齢者大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術: 診療ガイドラインの概説と当院における小切開手術の実際 |
渡部 欣忍ほか |
| 大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術の位置づけを,診療ガイドラインをもとに概説した.また,当院で行っている小切開での人工骨頭置換術の手術手技の実際について説明した. |
| <大腿骨転子部> |
| 高齢者大腿骨転子部骨折の理解と3D-CT分類の提案 |
中野 哲雄 |
| 転子部骨折は大転子から小転子に至る骨折線を基本とするtype Iと小転子から外側に横断または下方に走る骨折線を基本とするtype IIがある.Type Iは骨頭,大転子,小転子,骨幹部の4partの組み合わせで亜分類される. |
| 高齢者大腿骨転子部骨折に対するCHS固定術 |
宮薗 一樹ほか |
| Sliding hip screw(CHSタイプ)による固定術では,正確な整復とlag screwの至適位置への挿入により,mechanical failureのほとんどを占めるimplantの骨頭cut outを減らすことができる. |
| 高齢者大腿骨転子部骨折に対するガンマネイル固定術 |
徳永 真巳 |
| ガンマネイルはほぼすべての大腿骨転子部・転子下骨折に応用可能である.ガンマ3ネイルの問題点・注意点を,症例を呈示して,その解決方法を述べた. |
| 高齢者大腿骨転子部骨折に対するエンダー髄内釘固定術 |
山路 哲生 |
| 手術器械が単純で安価なエンダー法は釘先端の骨頭内での分散や深度などの手技に十分注意を払わないと結果が思わしくない場合もある.本稿では基本的な手術手技と応用について述べる. |
| <大腿骨顆部・顆上> |
| 大腿骨顆部・顆上骨折に対するretrograde nail固定術 |
生田 拓也 |
| Retrograde nailについて手術手技,注意点,適応を中心に述べた.最近では新たな機種が複数開発されており,よりその適応は拡大しているが,無理をしてnailによる固定を行った結果,固定力が不十分で後療法を遅らせる必要が生じるようなことは避けるべきである. |
| 大腿骨顆上・顆部骨折プレート固定法 |
増山 茂 |
| 高齢者の大腿骨顆上・顆部骨折に対するDCS法は,いくつかの基本手技を把握し,骨粗鬆症に対する対策を確実に実践できれば,良好な成績を期待できる優れた方法である. |
| <橈骨遠位端> |
橈骨遠位端骨折に対する保存療法の適応限界と手技 ―手関節背屈位ギプス固定について― |
亀山 真ほか |
| Colles型橈骨遠位端骨折に対する手関節背屈位ギプス固定の手技,特徴,適応限界について解説し,65歳以上の高齢者に対する有用性を示した. |
高齢者不安定型橈骨遠位端骨折に対するnon-bridging 創外固定の治療成績 |
内倉 長造ほか |
| 高齢者の不安定型橈骨遠位端骨折に対するnon-bridging創外固定は,骨移植を行わなくても,可動域や握力の回復や関節症の変化と骨密度の観点から良い成績が得られた. |
| 高齢者橈骨遠位端骨折に対するcondylar stabilizing法 |
清重 佳郎 |
| 橈骨関節面および軟骨下骨を矢状面で円弧とみなし,その円弧に接線を引くようにlocking pinを刺入,その接点でcantilever様に関節面骨片をsubchondral “tangential” supportすることが本法の原理である.骨接合法というよりはむしろ,骨折安定化法である. |
| 橈骨遠位端関節内骨折に対する鏡視下整復固定術の適応と術式 |
土井 一輝 |
| 鏡視下整復・固定術は関節内骨折CT分類で3-partが最も良い適応であり,2-partは鏡視を必要としない骨折が多く,4-part骨折は鏡視下手術のみでは整復困難なこともある.鏡視下整復は1mm以下の関節内骨片の転位を目標とする. |
| <上腕骨近位端> |
高齢者上腕骨近位端骨折の保存療法 ―下垂位での早期運動療法について― |
石黒 隆ほか |
| 整復操作により上腕骨骨頭の骨折面と骨幹端の骨折面とが向かい合うものは,受傷後1週から積極的な下垂位での振り子運動を行うことによって,骨癒合や可動域の獲得に満足する結果が得られる. |
| 高齢者上腕骨近位端骨折の髄内釘固定 |
仲川 喜之 |
| 高齢者上腕骨近位端2-part内反短頚骨折,3-part内反骨折,4-part骨折にはEnder pinと軟鋼線による髄内固定法が,それ以外の2-,3-part骨折には順行性横止め髄内釘が第一選択となりうる. |
| 高齢者上腕骨近位端骨折のプレート固定 |
衣笠 清人ほか |
| 高齢者の上腕骨近位端骨折は骨粗鬆症を基盤に持つため,従来のプレートと異なりロッキング機構を持つLHSPを用いたプレート固定が有利である. |
| 高齢者上腕骨近位端骨折の人工骨頭置換術 |
清水 弘之ほか |
| 70歳以上の上腕骨近位端骨折に対する人工骨頭置換術は満足いく成績とはいえない.安定した成績を得るには男性例,80歳未満の女性,筋力訓練が可能で腱板機能の残存する症例を選択すべきである. |
| <脊 椎> |
高齢者椎体圧迫骨折の保存療法 早期診断と早期治療の重要性について |
福田 文雄 |
| 高齢者椎体圧迫骨折の治療は早期診断が重要である.単純X線で診断が困難な場合MRIで正確な診断を行い,強固な初期固定として体幹ギプスや硬性コルセットでの早期治療を行う. |
| 高齢者椎体圧迫骨折の手術療法 |
武政 龍一 |
| CPC椎体形成術のポイントは体位による変形整復,CPC充填空間の確保,骨腔内面の新鮮化,血液混入の防止,高粉液比CPCの充填などであり,高齢者椎体骨折に対し低侵襲で除痛効果に優れる治療法である. |
| 高齢者の骨粗鬆症性椎体圧潰(偽関節)に対する手術治療 |
種市 洋 |
| 骨粗鬆症性椎体圧潰(偽関節)の基本病態は前方支持性破綻と前方からの神経圧迫であるため,もっとも合理的な手術療法は前方脊柱再建術である.しかし,高度骨粗鬆症や全身合併症のため実施不能例もある. |