Monthly Book Medical Rehabilitation. No.120
リハビリテーションとリスク管理
 
リハビリテーションと転倒・骨折 蓼沼  拓ほか
転倒・骨折防止には多角的な患者評価に基づいた管理と対策が重要である.リハビリテーションの実施はリスクについての十分なインフォームド・コンセントのうえで行う必要がある.
リハビリテーションと心負荷 小林 一成
心臓への負荷の評価と運動強度の設定は表裏一体をなすもので,安全にリハビリテーションを進めるうえでは必要不可欠なことである.
糖尿病患者のリハビリテーションとリスク管理 原田  卓
糖尿病患者のリハビリテーションとリスク管理について,最近の流れも交えて概説する.
リハビリテーションと感染症対策 竹田  宏
多様な患者を対象とするリハビリテーション領域における感染対策は,日常的にすべての訓練プログラムにおける標準予防策の徹底を基本として,感染伝播リスクの低減をはかることが重要である.
呼吸器疾患とリハビリテーション 菅  俊光ほか
慢性期呼吸器疾患として慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する呼吸リハビリテーション,急性期呼吸器疾患として周術期の呼吸リハビリテーションを取り上げ,それぞれについて解説する.
関節リウマチのリハビリテーションと疼痛管理 石田 健司
関節リウマチの治療の柱として,基礎療法,薬物療法・リハビリテーション・手術療法などが挙げられる.本稿では手術療法を除いた治療法を概説し,リウマチ患者の集学的アプローチについて述べる.
痙攣のある患者のリハビリテーションと
リスク管理
渡邉  修
痙攣を起こしやすい患者の特徴(既往歴,疾患の特徴,画像診断)と対処法,生活指導の方法を熟知する.
嚥下訓練のリスク管理 小林健太郎ほか
嚥下訓練のリスク管理は誤嚥や合併症の発生を適切に回避することであり,発生した場合にはその合併症を極小化することである.
リハビリテーションと血圧の管理 宮野 佐年
リハビリテーション治療は血圧を変動させる要因があるため,リハ前・リハ中の血圧測定を励行し,患者の通常の血圧値を知っておく.また初めてリハを行う場合は,医師が一緒にリハを行うことが望ましい.
肝臓・腎臓障害患者のリハビリテーションと
リスク管理
上月 正博
肝臓・腎臓障害患者においてもリハビリテーションは重要である.肝臓・腎臓障害患者における安静の問題点,リハビリテーションの実際と効果,展望に関して解説する.
悪性腫瘍患者(がん)のリハビリテーションと
リスク管理
大野  綾
がん診療においてリハビリテーションは重要な役割をもつ.がんのリハビリテーションの概要とリスク管理を中心に述べる.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.119
高次脳機能障害者の就労支援
 
高次脳機能障害者の就労支援の現状と課題 田谷 勝夫
医療機関および就労支援機関における高次脳機能障害者の就労支援の現状と課題について実態調査で得られたエビデンスを紹介した.
民間医療機関における就労支援
―当院独自の就労支援活動を通して―
廣瀬 陽子
当院で展開している就労支援活動について紹介する.また,医療機関における就労支援の現状と課題,また,今後の可能性等についても述べる.
医療から就労支援までの連続的ケアの有効性と
疾患による特性
長谷川真也ほか
高次脳機能障害者に対し,医療から職業準備訓練,就労支援まで行っている名古屋市総合リハビリテーションセンターの機能の有効性を紹介するとともに,疾患の違いによる特性をデータなどから検証した.
高次脳機能障害者の就労を支えるための公的医療機関の役割
―総合リハビリテーションセンター内外の連携による就労支援―
生方 克之
神奈川リハビリテーション病院内の就労支援の取り組み,および障害者職業センターなど就労支援機関との連携について記した.
高次脳機能障害者への就労支援
―公的福祉機関を中心とした医療・福祉の連携について―
鈴木  真ほか
医療機関と福祉機関が実際どのように連携しているのかを説明した.連携を図にすることは容易であるが,機能させるためにはお互いにメリットが必要である.
広島県における高次脳機能障害者支援の現状
―就労支援の視点から―
丸石 正治
就労能力を評価し,その能力に応じた支援システムを構築することにより,就労率を向上させた.社会的行動障害や環境要因についての評価が,今後の課題である.
医療と福祉との連携による高次脳機能障害者の
職場復帰支援の実際
後藤 祐之
高次脳機能障害支援普及事業により設置されている医療と福祉(社会的支援)の拠点機関が連携して行っている職場復帰支援について,職場復帰調整を始めるタイミングやリハビリ出勤の実施方法などを具体的に述べる.
医療機関との連携による高次脳機能障害者の
就労支援
矢代美砂子
神奈川県総合リハビリテーションセンターとの連携による高次脳機能障害者の就労支援の取り組みについて記した.
高次脳機能障害者の雇用実態 青林  唯ほか
就労定着している高次脳機能障害者に対し,事業所でどのような支援が行われているか調査し,就労支援専門家の助言による支援体制の構築が重要であることを明らかにした.
東京都の高次脳機能障害者実態調査からみる
就労支援のニーズ
渡邉  修
東京都の高次脳機能障害者実態調査の結果をもとに,高次脳機能障害者の推定実数および就労支援に関わる問題点を述べ,東京都の就労支援体制について触れる.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.118
脳の可塑性とリハビリテーションへの応用
 
脳の可塑性の臨床評価:TMS 松本 英之ほか
本稿では,脳の可塑性を評価し得る単発および二連発のTMSに焦点を当て,TMSの原理,手法に加えて,脳卒中で判明した可塑性について解説する.
脳の可塑性の臨床評価:MRI 服部 憲明
MRIは非侵襲的に脳の多彩な情報を得ることができ,種々のレベルでの脳の可塑的変化をとらえられる可能性がある.各種撮像法の特徴と最近の研究の成果について概説する.
脳の可塑性の臨床評価:fNIRS 三原 雅史
機能的近赤外分光法(fNIRS)の原理と,fNIRSを用いての脳損傷後や運動学習などにおける可塑的な機能的再構成の評価に関して概説する.
上肢機能回復と脳の可塑性 大須理英子
機能回復の背景となる,脳の可塑性を示す基礎的な実験結果を概説すると同時に,神経回路の理論に基づいて提案された機能回復のモデルを紹介する.
歩行制御と神経可塑性 花川  隆
直立二足歩行の神経制御を実行,調整,随意制御の各レベルに分類したうえで,レベル内やレベル間で生じる適応,学習,代償性変化について議論する.
失語症の回復と脳の可塑性 小嶋 知幸ほか
失語症の言語機能回復と脳の可塑性について,発症後の時期,大脳左右半球のかかわり,小児失語からの示唆,以上の3点から論じた.
経頭蓋磁気刺激と脳の可塑性 村瀬 永子
反復経頭蓋磁気刺激は,刺激頻度により運動野を興奮性にも抑制性にも修飾することができる.また有効な刺激部位の選択から,逆に疾患に特異的な病態の解明の一助となる.
大脳電気刺激と脳の可塑性 山本 隆充ほか
運動野の慢性電気刺激で運動麻痺が改善することが明らかとなった.しかし,刺激条件の設定が重要であり,運動閾値の80%の刺激強度を用いた場合には,1日の刺激を3時間程度に制限する必要があると結論された.
ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)と脳可塑性
美馬 達哉
脳と機械を直結して義肢を操作する技術(ブレイン・マシン・インターフェース:BMI)の臨床応用を概説し,脳可塑性との関連性という最先端のトピックを紹介する.
皮質脳波を用いたブレイン・マシン・インターフェース(BMI)
平田 雅之ほか
中心溝内皮質脳波が運動内容の解読に有用であり,この解読技術を用いると,より細かな動きをリアルタイムにロボットで再現できる.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.117
糖尿病のリハビリテーション実践マニュアル
 
糖尿病と障害,障害者と糖尿病(オーバービュー) 上月 正博
糖尿病患者の数は着実に増加している.糖尿病は大血管障害,小血管障害を通じて様々な障害を引き起こす.一方,脳卒中や心筋梗塞などの障害者の機能予後,再発には,糖尿病が大きく関与する.このような,糖尿病と障害,障害者と糖尿病の密接な関係を解説する.
糖尿病と動脈硬化・障害:疫学からの視点 清原  裕
久山町研究の成績によれば,我が国では糖尿病とその予備軍が急増し,心血管病(脳梗塞,虚血性心疾患)とともに認知症の重要な危険因子となっている.
糖尿病の原因と診断基準 押田 芳治
1.インスリン抵抗性:インスリンの標的器官である肝臓,筋,脂肪細胞で十分にインスリン作用が発揮されず,その結果,代償的に膵臓から一層インスリン分泌が亢進し,高インスリン血症となる.代償的なインスリン分泌が行われないと,生体内は相対的にインスリンの作用不足に陥り,血糖が上昇して糖尿病に至る(2型糖尿病).
2.尿糖:糖尿病のため血糖が異常に高くなったり,血糖は正常だが,尿糖排泄閾値が低下している場合,尿糖が検出される.後者は腎性糖尿と呼ばれ,放置しても構わない.ただ,糖尿病の初期には尿糖が検出されないことがある.
糖尿病治療ガイドラインと血糖コントロール指標 西尾 善彦
慢性合併症予防のための血糖コントロール指標としてHbA1cが最も有用であり頻用されているが,その限界と問題点を把握しておくことが重要である.
糖尿病の食事療法の原則と実際 本田 佳子
細小血管症や動脈硬化症などの合併症の発症・進展防止には,食事療法による肥満の是正,脂質代謝の改善,血圧のコントロールが必要となる.
糖尿病の運動療法の原則と実際 原田  卓
糖尿病の運動療法について,従来の原則とともに,実際については「エクササイズガイド2006」を取り入れて,解説・提案する.
糖尿病の薬物療法 高橋 和眞
食事・運動療法を中心に,体重が増加しないように配慮しながら,最適な治療薬剤を選択する.
糖尿病の治療の原則と実際:シックデイの対応 杉沢 貴子ほか
糖尿病患者が糖尿病以外の疾患にかかって代謝異常をきたしたときをシックデイという.糖尿病緊急症であり,早期発見と迅速な対応が望まれる.
糖尿病の治療の原則と実際:高血糖・低血糖への緊急対応 宮崎 博子
糖尿病性急性合併症は生死に関わる糖尿病緊急症であり,迅速で適切な対応が求められる.糖尿病性ケトアシドーシス,高浸透圧高血糖症候群,低血糖症など,代表的な緊急症について概説する.
糖尿病の血圧コントロールの実際 鈴木 文歌ほか
高血圧を合併した糖尿病患者の血圧コントロールの意義と降圧目標,使用薬剤について述べる.また,起立性低血圧の対処法についても言及する.
網膜症を伴う場合のリハビリテーションの実際 高橋  広
糖尿病網膜症患者への視覚リハビリテーション(ロービジョンケア)を医療で行うことでQOLの向上が可能となる.そのためにリハビリテーションスタッフの役割が重要である.
腎症を伴う場合のリハビリテーションの実際 須田 千尋ほか
糖尿病性腎症や血液透析患者などのような腎障害患者において,適切な運動や生活指導を施行することにより,腎機能障害の進行を抑制する効果が期待されている.
神経障害を伴う場合のリハビリテーションの実際 柴田 大河ほか
糖尿病性神経障害は腎症および網膜症に比して軽視されがちな疾患であるが,生命予後を左右する場合もあり,的確な診断と対応が重要である.
糖尿病性足病変を伴う場合のリハビリテーションの実際 新城 孝道
リハビリテーションの内容は,足病変部位の免荷を行い,患者の危険因子を配慮し,安全に配慮することが重要である.家族や関連するスタッフによる長期的なサポートが必要である.
心疾患を伴う場合のリハビリテーションの実際
―糖尿病合併心疾患患者の運動能力と指導方策―
井澤 和大ほか
糖尿病合併心疾患患者は非合併患者に比し,最高酸素摂取量,骨格筋筋力,バランス能力などの運動能力の低下を呈するが,運動療法はそれらを改善させる可能性がある.
末梢動脈疾患を伴う場合のリハビリテーションの実際 安  隆則
糖尿病を合併した末梢動脈疾患は,びまん性病変,石灰化病変,末梢病変が多いのが特徴である.重症虚血肢に対しては血行再建療法が,軽症〜中等症の初期治療には運動療法が初期治療として推奨されている.
糖尿病の既往歴がない脳卒中患者で発症後に明らかに
された糖代謝異常の頻度とその臨床的意義
間嶋  満
糖尿病の既往歴がない脳卒中患者でも,発症後に施行された75g OGTTの結果,糖代謝異常が高率に発見された.さらに,この糖代謝異常の,脳卒中の再発や心筋梗塞の発病との関連についても,文献的考察を加えて検討した.
脊髄損傷と糖尿病 水口 正人
脊髄損傷者は,その低身体活動と体組成変化より糖尿病合併が多く認められ,対策が重要である.一方,非外傷性脊髄障害の危険因子には糖尿病者が含まれる可能性がある.
糖尿病と性機能障害 永尾 光一ほか
糖尿病患者の性機能障害には,EDと逆行性射精がある.糖尿病性EDは重症例が多いが,高容量のPDE5阻害薬が有用であり,無効でも多くの選択肢がある.
小児糖尿病とリハビリテーション 中尾 聡志ほか
小児糖尿病サマーキャンプにて得られた経験より,1型・2型糖尿病児に対する運動指導の工夫点や,運動療法実施時の注意点などを,現場に従事する理学療法士の立場から報告した.
糖尿病予備軍・メタボリックシンドロームと障害者 大田 哲生
糖尿病の発症を予防するためにはメタボリックシンドロームの治療が重要である.メタボリックシンドロームの概念・診断基準と内臓脂肪減少の必要性およびその方法につき概説した.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.116
口腔ケアと摂食・嚥下リハビリテーション
 
口腔清掃と摂食・嚥下リハビリテーションを
オーラルマネジメントとして捉える
足立 了平ほか
従来の口腔ケアではなく,口腔清掃に加えて歯科治療および摂食・嚥下訓練の一部など,ケア+治療+リハビリテーションなどを包括した概念である「オーラルマネジメント」について概説する.
急性期医療における早期経口摂取を目指したチームアプローチ 小山 珠美
摂食・嚥下リハビリテーションでは,心身の複合した調和へのアプローチを行い,多職種協働型のチーム力を強化することが重要である.急性期脳卒中患者の経口移行,食事援助技術,チームアプローチについて述べる.
急性期病院における摂食・嚥下障害への対応
―地域連携を意識して―
逢坂 悟郎ほか
嚥下障害に関わる専門職が少ない急性期病院おいて,多くの嚥下障害患者に適切に対応できるようなシステムの構築を試みた.また,それを在宅サービスにつなぐべく,地域連携への努力を行ったので報告する.
摂食・嚥下障害を有する患者への歯科的アプローチ
―他職種との協力のなかで―
藤本 篤士
上顎顎欠損症例とパーキンソン病の進行による舌可動域制限症例,重度アルツハイマー病の摂食・嚥下障害3症例に対し,義歯を応用した歯科的対応を行った.
地域開業歯科医の役割 吉田 春陽
訪問口腔ケアの目的をケアの視点で見直し,訪問歯科診療における地域開業歯科医の役割を事例から考察する.
摂食・嚥下リハビリテーションの効果的な実践法
―言語聴覚士の立場から―
岡田 澄子ほか
効果的な嚥下訓練の要点は,医学的安定の確保,治療指向型評価,これに基づいた適切な誤嚥防止法の選択とターゲットを絞った集中的な間接訓練である.
摂食・嚥下リハビリテーション
―理学療法士からのアドバイス―
眞渕  敏
摂食・嚥下障害の対処法としての理学療法の役割と呼吸理学療法を中心に理学療法アプローチを解説し,そのポイントについてまとめた.
介護老人保健施設における摂食・嚥下障害への取り組み
―作業療法士の役割を通して―
竹山由里子ほか
嚥下機能評価・訓練・指導に作業療法士が取り組むことで,食事動作に対するアプローチだけではなく,嚥下機能も食事の一部分としてアプローチすることができている.
歯科衛生士の役割 塚本 敦美
単に口腔清掃のみでなく,観察力,技術を生かした口腔ケアを提供する.口腔機能を改善させ,生活できるような支援や癒しまで含めた「心地よい口腔ケア」を目標とする.
摂食・嚥下障害患者の栄養管理 一丸 智美
嚥下障害と栄養障害の悪循環を断ち切るため,経口・経管・経静脈栄養ルートを組み合わせた総合的な栄養ケアを提供しなければならない.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.115
脊髄損傷のリハビリテーション
―合併症に関する最近のトピックス―
 
全国脊髄損傷データベースからみた合併症overview 真柄  彰
脊髄損傷合併症の研究には多数の症例を要する.全国労災病院が集積した症例データベースを解析し,各種合併症相互の発生の関連性を示す.
皮膚合併症(褥瘡) 神埜 奈美ほか
脊髄損傷者の重大な合併症である褥瘡は予防が大事であり,できてしまった時にはいかに早く発見できるかが患者のその後のQOLを決める.早期発見ツールとして,Bモードエコーが有用であると考えられる.
起立性低血圧と自律神経過反射 美津島 隆ほか
脊髄損傷者における起立性低血圧ならびに自律神経過反射の病態とその治療法について,最近の文献を踏まえて概説した.
脊髄性痙縮に対する髄腔内バクロフェン(ITB)療法の経験 富永 俊克
痙縮とは何か? その病態生理について概説した.ITB療法の効果発現機序についても概説し,その効果と副作用についてまとめた.
呼吸機能障害 土岐 明子ほか
特に頸髄損傷における呼吸機能障害の病態とその対応策(気道分泌物の除去方法と長期人工呼吸器管理,離脱方法など)を紹介した.
代謝について 横山  修
脊髄損傷者の代謝について,受傷後から筋萎縮,脂肪組織の増加といった体組成変化により肥満を合併し,耐糖能異常,脂質代謝異常などを伴う.今回,メタボリックシンドロームとの関連や問題点について概説した.
神経因性膀胱 小澤 秀夫
脊髄損傷における神経因性膀胱は,主に間歇導尿で管理する.尿失禁に対しては,抗コリン剤内服,膀胱瘻造設などで管理する.
脊髄損傷における性機能障害 仙石  淳ほか
男性脊髄損傷患者の精液所見の劣化には精子中DNAの損傷が関与し,その損傷程度が高度生殖医療における妊娠成功率にも影響する.普段から精液を良好に保つことがなおさら重要である.
免疫機能について 古澤 一成ほか
脊髄損傷においては,運動量の低下だけでなく,交感神経系の障害や筋肉量の減少から免疫機能の変化が生じることを認識しておきたい.
脊髄損傷者のスポーツにおける合併症 大川 裕行ほか
脊髄損傷者ではスポーツ活動による原障害の悪化および合併症の発生は認められないが,初心者では上肢に傷害の発生が極めて高い.
Monthly Book Medical Rehabilitation. No.114
脳卒中リハビリテーションupdate
 
脳卒中治療ガイドライン2009のポイント 中馬 孝容
「脳卒中治療ガイドライン2009」が「脳卒中治療ガイドライン2004」の改訂版として出版された.今回,「ガイドライン2009」における推奨グレードについて説明を行った.
脳卒中リハビリテーションにかかわる制度の動向 川手 信行ほか
脳卒中リハビリテーションがかかわる医療保険,介護保険,障害者自立支援の各制度について,最近の動向,問題点,今後の展望などを概説する.
脳卒中診療連携の動向 辻  哲也
医療施設の機能分化にともなう問題を克服するためには,連携を強化し切れ目のない診療体制を確立することが必須である.その際に各病期をつなぐツールが連携パスである.
脳可塑性研究の動向 池田  聡
脳は非常に可塑的な臓器であり,脳損傷後はさらにダイナミックに変化していく.脳可塑性に関する様々な現象について,リハビリテーション医療の基礎的エビデンスとして重要事項を解説する.
上肢機能障害へのアプローチ 新藤恵一郎
脳卒中による上肢機能障害に対するアプローチである,反復経頭蓋磁気刺激(rTMS),CI療法,電気刺激,ロボット訓練について,その治療法やメカニズムを概説する.
歩行障害へのアプローチ 和田  太ほか
脳卒中の麻痺側下肢の機能回復を促すニューロリハビリテーション手法として,ペダリング,トレッドミル歩行訓練(部分免荷を含む),ロボット補助訓練について概説した.
半側空間無視へのアプローチ 水野 勝広
半側空間無視の評価,リハビリテーションの最近の進歩や,最新のニューロイメージングによって明らかになった半側空間無視のメカニズムなどについて解説した.
嚥下障害へのアプローチ 小口 和代ほか
嚥下障害は神経可塑性の治療への応用に展開があった.最新の検査法として,320列面検出器型CTによる3次元的な嚥下評価の試行を紹介する.
失語症へのアプローチ 立石 雅子
失語症へのアプローチについて,原則と基本的な方法について最近の動向を踏まえ概説する.
地域における高次脳機能障害へのアプローチ 安宅 雪子
高次脳機能障害に対する地域支援について,杉並区における経過と内容,今後の課題について紹介した.