Monthly Book Derma. No.141
性感染症 診断と治療
 
性感染症の動向 朝比奈昭彦ほか
多くの性感染症は法律の下で動向が調査され,梅毒やエイズは届出が必要である.若年者の感染が中心で,いまだに増加している疾患もあり,予防のための教育が欠かせない.
梅毒の検査 立花 隆夫
STSの1法,あるいは梅毒トレポネーマ抗原法と組み合わせたスクリーニング検査を行い,陽性の場合はそれらの定量検査を行う.
梅 毒 松永 るり
梅毒の臨床症状,治療について述べ,HIV感染者に生じた場合の症状,治療についても触れた.
HIV/AIDS 浅田 秀夫
HIV感染症では,経過中に90%以上の患者に皮膚および粘膜病変が出現し,これが診断の契機となることも多く,また,免疫不全の進行度を予測する手がかりともなりうる.
性器ヘルペス 蒲原  毅
性器ヘルペスは,再発を繰り返して患者のQOLを低下させていることが問題となっている.診断,治療のポイント,最近の動向につき述べた.
HPV感染症 渡邉 徹心ほか
HPV感染症に対しては的確な診断,治療に加え,今後はワクチンによる感染予防が可能かつ重要になる可能性がある.
ケジラミ症(pediculosis pubis) 夏秋  優
ケジラミは陰毛を中心とした体毛に寄生し,主に性行為に伴う陰毛の接触によって感染する.治療にはフェノトリンが有効である.
疥 癬 和田 康夫
男性外陰部は,疥癬の診断に重要かつ有益である.性感染症診察の一環として,男性外陰部を詳細に診察することは有意義と考える.
その他の性感染症(軟性下疳,性器カンジダ症など) 小野 文武ほか
軟性下疳は近年では稀な疾患であるが,陰部潰瘍をきたす他疾患との鑑別を要する.性器カンジダ症は日和見感染症である一面が強く,STDとしての診断は慎重に行う必要がある.
陰部に出来る病気・発疹とSTDの鑑別 伊豆 邦夫ほか
性器ヘルペスおよび尖圭コンジローマと陰部に生じる他の疾患との発疹の形態など臨床的な鑑別点を中心に解説する.
Monthly Book Derma. No.140
皮膚疾患薬物療法 update
 
ステロイド内服薬 藤本  学
ステロイド全身投与(経口・注射)における剤型や投与量の決め方と減量の方法,注意すべきケースや副作用について解説した.
ステロイド外用薬 佐伯 秀久
ステロイド外用薬の分類,剤形,使用法,副作用などについて,主にアトピー性皮膚炎での使用を例にとり,臨床試験論文で出されたエビデンスにも一部触れながら概説した.
抗ヒスタミン・抗アレルギー薬 森田 栄伸
抗ヒスタミン・抗アレルギー薬はその体内動態を理解したうえで使用する.アトピー性皮膚炎の薬物療法においてはステロイド外用薬と併用することで有用性が実証されている.
抗菌薬 多田 讓治
皮膚細菌感染症を的確に診断するとともに,必ず細菌培養を行う.その起炎菌は黄色ブドウ球菌が最も多いことを考慮しながら適切な抗菌薬を選択するが,MRSA感染症に留意する.
抗真菌薬 金子 健彦
各種外用抗真菌薬の作用機序,適応疾患と薬剤選択,爪真菌症に対する内服抗真菌薬の選択法,口腔カンジダ症ないし深在性真菌症に対する治療薬について概説した.
抗ウイルス薬 本田まりこ
抗ウイルス薬は各種存在するが,抗ヘルペス薬について機序,使用方法,副作用,併用禁忌薬などについて述べ,一目で分かるように表にまとめた.
抗腫瘍薬 村田  哲
安全域が狭く,致死的な副作用を持ち,患者により代謝能力に大きく差の出る癌化学療法剤は,ときにQOLの低下や,患者の余命を奪うことさえありうることを忘れてはならない.
免疫抑制剤(内服) 奥山 隆平
適応症はもとより,適応症以外の疾患にも免疫抑制剤は著効を示すことが少なくない.その特徴や副作用に留意し,適切な使用を行うことで免疫抑制剤は治療の幅を広げてくれる.
レチノイド 多田 弥生ほか
内服レチノイドは乾癬などの角化異常症の治療薬として有用であるが,副作用に十分注意する必要がある.また,外用レチノイド(アダパレン)の承認により,本邦の挫瘡治療が諸外国に追いつくことを期待したい.
ジアフェニルスルホン(DDS) 佐々木志保ほか
ジアフェニルスルホン(DDS)は,その使用量やDDS症候群など副作用に留意することで,実際の効用,安全性は確立されており,適応症はもとより臨床の場で幅広く使用されている.
漢方治療 夏秋  優
東洋医学理論に基づいて個々の患者の病態を理解し,漢方方剤を構成する生薬の作用を理解したうえで,皮疹の改善と体質改善の方剤を考えて処方を選択する.
ビタミンD3外用薬 安部 正敏ほか
ビタミンD3外用薬は中等度までの乾癬治療の第一選択薬である.濃度や剤型も複数あり,患者に応じた治療が可能である.さらに乾癬以外のさまざまな疾患へ応用できる可能性を秘めた薬剤である.
タクロリムス軟膏 中村晃一郎
タクロリムス軟膏はカルシニューリン阻害薬であり,小児・成人アトピー性皮膚炎の治療において重要な役割を占めるようになった.使用量,使用方法を遵守することによって有効な効果が期待できる.
非ステロイド系抗炎症薬(NSAID) 小方 冬樹
皮膚疾患に用いられるNSAID外用薬について解説した.また,皮膚疾患,特にアトピー性皮膚炎に対する適応に関して,最近のデータを基に考察を加えた.
古典的外用薬・保湿外用薬 日野 治子
最近は見過ごされている古典的外用薬の概要・使用方法,スキンケアに用いられる保湿外用薬の一般的なものについて述べた.
皮膚潰瘍治療薬 玉木  毅
皮膚潰瘍の成因・治療時の皮膚潰瘍の状態を十分に把握したうえで,各々の創傷の状態に最適な治療薬を選択し,創の状態の変化に応じて変更する必要がある.
脱毛症治療薬 大山  学
最近話題のフィナステリドを中心に,主として男性型脱毛症・円形脱毛症の治療薬をまとめた.また,長らく臨床で使用されている薬剤の薬効などについても再考した.
疥癬治療薬 大滝 倫子
イベルメクチンは疥癬の確定診断の下に投薬する.安全性から空腹時投与が適当.2回以上の投薬時,間隔は1週間とする.再燃もあり2〜3か月追跡する.高齢者では外用剤併用が効果を上げる.乳幼児,妊婦,授乳婦,髄膜炎,肝障害は投薬対象外となる.外用剤は硫黄剤,安息香酸ベンジル,クロタミトン,γ-BHC,ペルメトリンなどがある.
尖圭コンジローマ治療薬 石地 尚興
我が国でもイミキモド5%クリームが使用可能となり,治療の選択肢が増えた.また,予防ワクチンも開発され,今後は尖圭コンジローマの予防も期待される.
バイオロジックス 小宮根真弓
皮膚科領域におけるバイオロジックスについて概説した.主に乾癬に対する抗TNFα療法,抗p40抗体,悪性黒色腫に対するIFNβ,皮膚T細胞リンパ腫に対するIFNγ,B細胞リンパ腫に対する抗CD20抗体について述べた.
Monthly Book Derma. No.139
接触皮膚炎診療マニュアル
 
接触皮膚炎の背景―なぜ起こるか,どんなときに疑うか― 乾  重樹
接触皮膚炎の特殊型として摩擦皮膚炎について解説した.さらに最近の接触皮膚炎の症例報告を参考に,実地の臨床においてどんなときに諸家が接触皮膚炎を疑うのかをまとめた.
パッチテストの実際―手技と判定のノウハウ― 河合 敬一
パッチテストは接触アレルギーの診断に最も有用な検査法である.パッチテストの方法と判定・評価などの実際について解説する.
金属と接触皮膚炎―金属アレルギーをどう扱うか― 足立 厚子
歯科金属や食事中に含まれ,口腔粘膜や消化管より体内に吸収される微量金属に対するアレルギーによりさまざまな発疹が出現し,その摂取制限により軽快する.これを全身型金属アレルギーと呼ぶ.
家庭用品・家屋と接触皮膚炎―原因の推定・決定と対処― 鹿庭 正昭
家庭用品・家屋によって発生した接触皮膚炎の原因解明において,過去に発生した接触皮膚炎の事例報告とともに,原因化学物質の「化学物質等安全データシート」(MSDS),原因製品の製品表示などを十分チェックすることが,原因解明の第一歩である.
化粧品・医薬部外品と接触皮膚炎―化粧・ヘアケア用品の知識と対処― 杉浦真理子ほか
化粧・ヘアケア用品の接触皮膚炎の場合,原因を検索して,その原因を回避し,代替品を使用することが重要である.
植物と接触皮膚炎―かぶれやすい植物と環境― 西岡 和恵
アレルギー性接触皮膚炎の原因となる植物についての知識は有用である.パッチテストで植物そのものを用いる場合に,注意すべきポイントがある.減感作についての知見があり,治療法としての確立が期待される.
医療と接触皮膚炎―かぶれやすい医薬品・医療用品の知識と対処― 島田 遼子ほか
日常使われている医薬品による接触皮膚炎の8例について報告した.
全身に広がる接触皮膚炎―特殊な接触皮膚炎の理解と対処― 夏秋  優
全身に広がる接触皮膚炎として,自家感作性皮膚炎,全身性接触皮膚炎,接触皮膚炎症候群,baboon syndromeなどがあり,個々の特徴や具体例について解説した.
産業と接触皮膚炎―職業病とどう向き合うか― 関東 裕美
職業性接触皮膚炎では我々皮膚科医が皮膚テストを積極的に実施すべきである.原因物質の追及により,予後を見通しての治療,適切な生活指導をする責任があると考えている.
いわゆる手湿疹をめぐって―原因・悪化因子と対処法― 加藤 則人
手の皮膚は乾燥しやすく,さまざまな刺激やアレルゲンに曝露されるため,湿疹が生じやすく難治である.治療も薬物療法だけでなく,原因検索や生活指導などが必須である.
Monthly Book Derma. No.138
紫外線と皮膚update
 
紫外線による真皮の障害―日光弾力線維症(actinic(solar)elastosis) 今山 修平
紫外線による真皮の慢性変化は,(1) 紫外線が届く深さまでの,(2) 真皮網状層の,(3) 既存の弾力線維の変性と,(4) 新たな塊状の弾力線維の過形成沈着である.赤外線と放射線は,この変化を加速する.表皮直下の乳頭層は表皮支配下にあり,弾力線維が乏しいために本変化をみない.
紫外線による生理的皮膚障害―光老化の治療 春名 邦隆ほか
光老化,特にシミとシワの美容的な改善を目的に施行される,メスを使わないnon-ablativeな治療法について知っておくべき知識と話題を述べる.
紫外線による病的皮膚障害
 (I) 光線過敏症へのアプローチ 段野貴一郎
光線過敏症の診断には発症年齢,発症の誘因,症状の経緯,日光曝露の程度を問診し,皮疹の分布と特徴を詳しく観察することが大切である.診断の確定には光線テストを行う.
 (II) 遺伝性光線過敏症 森脇 真一ほか
色素性乾皮症やポルフィリン症などの遺伝性光線過敏症は,稀な単一遺伝子疾患であり根治は望めないが,早期診断により諸症状の進行を遅らせることが可能となるため,正しい診断が臨床的に重要となる.
 (III) 獲得性光線過敏症―光線過敏型薬疹 八木 宏明
光線過敏型薬疹は外来診療において常に念頭に置くべき疾患である.慢性的な光線過敏症に移行する可能性があり,早期に的確な診断をすることが大切である.
 (IV) 獲得性光線過敏症―内因性(原因不明)の光線過敏症 川原  繁
獲得性光線過敏症のなかで原因不明とされ,即時型アレルギーによる日光蕁麻疹と,遅延型アレルギーの関与が考えられている慢性光線性皮膚炎および多形日光疹について概説した.
 (V) 獲得性光線過敏症―種痘様水疱症 竹内 常道
長らく原因不明であったが,病変皮膚の浸潤リンパ球にEBウイルスの潜伏感染が明らかにされた.多くは自然軽快するが,ごく少数,重症型への進展例が存在する.
 (VI) 日光によって悪化する皮膚疾患 吉益  隆ほか
日光が皮疹増悪に明らかな皮膚疾患もあれば,その関連性が不明な疾患も多い.日光により増悪する皮膚疾患でも,日光照射試験では陽性と出ないことも多い.今後,特異性の高い日光照射試験の開発が必要である.
紫外線に対する光防御 堀川 達弥
紫外線による慢性皮膚反応を防御することが必要とされてきており,紫外線に対する光防御はますます重要となってきている.サンスクリーン剤に含まれる有効成分,SPFやPAの意義,さらにその外用法について述べた.
紫外線を用いた皮膚疾患の治療 荒金 兆典ほか
紫外線治療はアレルゲンにより誘発される炎症反応を抑制することにより乾癬やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚疾患の改善に働くことが近年明らかになってきている.
Monthly Book Derma. No.137
水疱症の診断と治療
 
表皮接着分子構造と水疱症水疱形成部位と接着分子 石河  晃
水疱症を理解するにはデスモソーム,ヘミデスモソームの分子構築と疾患とを対比させることが重要である.
先天性表皮水疱症
単純型表皮水疱症の診断と治療 秋山 真志
Weber-Cockayne型,Köbner型,Dowling-Meara型,劣性型,色素異常型,筋ジストロフィー合併型,幽門閉鎖症合併型があり,ケラチン5,14,プレクチンの遺伝子変異が病因である.
接合部型表皮水疱症,栄養障害型表皮水疱症の診断と治療 白方 裕司
表皮水疱症は基底膜部の蛋白質をコードする遺伝子異常により発症する.従って,それぞれの蛋白の発現部位を知ることにより病型の理解がたやすくなるであろう.
自己免疫性水疱症
尋常性天疱瘡と落葉状天疱瘡の診断と治療 北島 康雄ほか
天疱瘡について発生機序と診断について概説し,次いで,治療法について自己抗体の除去および抗体結合後の水疱形成機序の2点を標的にした治療の実際についてELISA値と臨床症状を指標にした治療法を述べる.
炎症の強い天疱瘡:疱疹状天疱瘡,増殖性天疱瘡,
腫瘍随伴性天疱瘡の診断と治療
新関 寛徳
古典的天疱瘡でみられる弛緩性水疱が目立たない天疱瘡の臨床亜型について概説した.特徴的な臨床像と病理組織学的に特徴的な炎症所見がみられることから診断に至る.
類天疱瘡の診断と治療 田中 俊宏
水疱性類天疱瘡と瘢痕性類天疱瘡について述べる.水疱性類天疱瘡の自己抗原はBPag2.一方,瘢痕性類天疱瘡は,自己抗原がBPag2,ラミニン5,その他,と最低3種類に分類され,臨床症状の違いに反映する.また,類天疱瘡の診断法,細分類,治療指針について概説する.
妊娠性疱疹と新生児類天疱瘡の診断と治療 青山 裕美ほか
妊娠性疱疹では,母子に対してともに副作用のない治療が望まれる.診断方法と病態,ELISA法で抗体価をモニタリングした治療法の実際について述べる.
後天性表皮水疱症(epidermolysis bullosa acquisita)の診断と治療 橋本  隆
後天性表皮水疱症は係留線維の主成分であるVII型コラーゲンと反応するIgG抗表皮基底膜部抗体による難治性の表皮下水疱を示す自己免疫水疱症の一型である.
線状IgA水疱症,疱疹状皮膚炎の診断と治療 加倉井真樹ほか
線状IgA水疱症および疱疹状皮膚炎は臨床的には緊満性水疱を呈するので,類天疱瘡や後天性表皮水疱症との鑑別が必要である.ジアフェニルスルフォンの治療が有効な例も多いので,蛍光抗体直接法や間接法,イムノブロット法による診断を確定したうえで,治療していくことが大切である.
その他の水疱症
(1) 家族性良性慢性天疱瘡(ヘイリーヘイリー病)
(2) 一時的棘融解性皮膚症
春名 邦隆ほか
家族性良性慢性天疱瘡は間擦部を中心に紅斑や水疱を生じ,一時的棘融解性皮膚症は体幹や四肢に丘疹や水疱,膿疱を生じる.病理像はともに棘融解を特徴とする.
Monthly Book Derma. No.136
皮膚科医による膠原病診断と治療
 
抗核抗体の読み方 室  慶直
抗核抗体検査のオーダーの仕方や結果の正しい解釈の方法の理解は,膠原病の正確な診断や経過観察のためのみならず,過剰な検査を避けるためにも極めて重要な事項である.
全身性エリテマトーデスの皮疹のみかた 土田 哲也
SLEの特異的皮疹は,慢性型,亜急性型,急性型に分類され,確定診断に重要である.非特異疹は循環障害を基盤とする皮疹が多く,早期診断に役立つ.
エリテマトーデスの治療 古川 福実ほか
基本は,副腎皮質ホルモンの全身投与である.さらに,過去の総括(厚生労働省研究班)によれば,進行阻止に効果があったものとして,(1)PSLのパルス療法,(2)サイクロフォスファミドの間歇大量療法の有用性,などがある.
皮膚筋炎の皮疹と自己抗体の臨床的意義 藤本  学
皮膚筋炎は,皮疹と自己抗体の両方の視点から診断していくことが重要であり,それにより皮膚筋炎のサブセットに分類することが診療上有用である.
皮膚筋炎の治療 沢田 泰之
皮膚筋炎は皮膚科医が中心となって診断治療していかなくてはいけない疾患である.治療する方に役立つように,使用法・使用量に注意してまとめた.
全身性強皮症の病型分類・早期診断 長谷川 稔
全身性強皮症の病型分類や早期診断には,抗核抗体や皮膚所見が手がかりとなる.診断基準にとらわれると早期例を見逃すことがあるので,注意が必要である.
全身性強皮症の治療 小村 一浩
強皮症は不均一な疾患である.強皮症患者のための“オーダーメイド治療”に関して,近年の文献的知見などを基に考察した.
抗リン脂質抗体症候群の診断と治療 山崎 雅英
抗リン脂質抗体症候群は網状皮斑や難治性皮膚潰瘍など特徴的な皮膚所見があり,皮膚科受診を契機に診断されることも少なくない.免疫抑制療法は無効であり,強力な抗凝固療法,抗血小板療法が行われる.
ステロイドの使い方 小寺 雅也
ステロイド剤の概要,ステロイド剤の基本的な使用法,薬物相互作用,ステロイド性骨粗鬆症の治療ガイドライン,頻度の高い副作用,日和見感染症,妊娠時・授乳時の注意点.
免疫抑制剤および新規治療剤の使い方 小川 文秀ほか
膠原病治療に必要な免疫抑制剤・免疫グロブリン大量静注療法について副作用も含めて説明する.
Monthly Book Derma. No.135
学童期の皮膚病診療マニュアル
 
小学生のアトピー性皮膚炎(AD)の今 占部 和敬
小学生のADの疫学調査の結果を紹介し,悪化因子に関してもそのデータを供覧した.また,小学校におけるシャワー浴による汗対策の取り組みについて紹介した.MRSA感染もADを悪化させるが,治療ではプロトピック軟膏が効力を発揮している.
アトピー性皮膚炎の治療の実際 幸田  太
学童期のAD治療のキーとなるのは,保護者の理解を得るとともに,患者自身にも平易な言葉で治療の大切さを分かってもらい,治療を継続できるかどうかである.
蕁麻疹とFDEIA 赤木 竜也ほか
学童期にみられる蕁麻疹のうち,感染性蕁麻疹,食餌性蕁麻疹,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis;FDEIA)の3つに注意すべきである.
脱毛症 福本 大輔ほか
小児の脱毛症として代表的な円形脱毛症を中心に,抜毛症,頭部皮膚真菌症の臨床症状や分類,合併疾患,治療法などについて解説した.
学童期の白斑 田代あかりほか
学童期にみられる白斑のなかで,頻度の多い尋常性白斑について述べる.鑑別を要する他疾患と,最近の治療法,患者の家族への説明など,実際の診療について解説した.
ウイルス感染症 小野 文武
単純ヘルペス感染症,水痘,麻疹,風疹の診断・治療について概説する.ワクチン接種の適応についても触れる.
膠原病 望月  満
膠原病を疑うべき症状,診断の進め方を概説し,SLE,皮膚筋炎,限局性強皮症,全身性強皮症の各疾患について診断のポイント,治療法,生活上の注意などを記載した.
小児のリンパ系疾患 辻  和英ほか
小児のリンパ系疾患として,慢性活動性EBウイルス感染症,種痘様水疱症,蚊刺過敏症,ランゲルハンス細胞組織球症,cytophagic histiocytic panniculitisについて概説した.
遺伝性角化症・水疱症 乃村 俊史ほか
学童期にみられる代表的な遺伝性角化症と水疱症のうち,魚鱗癬と表皮水疱症に焦点を当て,その診断,治療,そして親への指導について簡潔にまとめた.
学童期の真菌症 高原 正和
学童期に比較的頻度が高い皮膚真菌症としてMicrosporum canis感染症,Trichophyton tonsurans感染症,スポロトリコーシスを中心に紹介した.
動物による皮膚障害(虫刺症・アタマジラミ・疥癬) 上ノ土 武ほか
アタマジラミ,疥癬は集団発生が起こりうる疾患なので,患児の診断,治療だけでなく,感染経路を特定し,蔓延を予防することが重要である.