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Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 28/10

Monthly Book Orthopaedics(オルソペディクス) 28/10

保存療法でなおす運動器疾患―OAから外傷まで―<増刊号>

中村耕三/編

2015年10月

or2810

定価6,264円(税込み)

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目次

<I.上 肢>
肩峰下インピンジメント症候群
大西 和友ほか
肩峰下インピンジメント症候群は,解剖学的破綻があれば時に手術を要するが,一般的には保存療法の適応であり,症状や病期に合わせた適切な疼痛管理と理学療法が有用である.
肩関節周囲炎 乾  浩明
病因は不明だが,腱板疎部を中心とした肩関節前方にかかるメカニカルストレスが引き金となって発症し,個々の反応が異なるために症状や機能障害の程度に違いが生じると推測する.
上腕骨外側上顆炎 射場 浩介
上腕骨外側上顆炎の主な治療法は保存療法である.装具療法,理学療法,注射療法など多くの有効な治療法があるが,治療効果に関するエビデンスは一定していない.
手根管症候群 田尻 康人
手根管症候群に対する保存治療で有効性が確認されているものは,ステロイドの手根管内注射および装具(スプリント)治療である.両治療についての文献紹介と実際の治療法を紹介する.
TFCC損傷保存的治療とその限界 田中 利和
TFCC損傷は,鑑別診断を確定のうえ,早期から保存的治療を行えば,疼痛の改善は50~100%に得られ,20~30%に疼痛の改善が得られない症例に対して観血的治療が必要となる.
<II.下 肢>
変形性膝関節症 佐粧 孝久
変形性膝関節症(膝OA)の保存療法の目的は症状の緩和である.(1) 患者教育,(2) 薬物療法,(3) 装具療法/歩行補助具,(4) 運動療法/リハビリテーション,(5) 減量,(6) その他に分け,各項目につき概説した.
外反母趾・扁平足障害 谷口  晃
外反母趾および扁平足に対する保存療法に関して述べた.靴の指導や足底挿板,装具や運動療法を行うが,病態を理解したうえで病状に合った適切な治療法を選択する必要がある.
<III.体 幹>
頚椎症性脊髄・神経根症(椎間板ヘルニアを含む) 小野 貴司
頚椎症性脊髄症の保存療法の意義は不明であるが,短期的であれば頚椎装具や頚椎持続牽引療法が有効となることがある.一方,頚椎症性神経根症では保存療法が治療の第一選択となる.
腰椎椎間板ヘルニア 青木 保親ほか
腰椎椎間板ヘルニアは自然治癒の可能性があるため保存治療が原則である.手術が必要な場合に時期を逸することがないよう手術適応を意識しながら保存治療を行う必要がある.
腰部脊柱管狭窄症 大谷 晃司
腰部脊柱管狭窄症は,日常診療で遭遇することの極めて多い運動器疾患である.本稿では,その診断や治療法選択の現状について述べる.
非特異的腰痛 宮腰 尚久
非特異的腰痛に対する治療のエビデンスが明らかなものは,薬物療法と運動療法である.物理療法などの他の治療法も有効である可能性があるが,エビデンスに乏しい.
<IV.小 児>
小児上腕骨顆上骨折 友利 裕二ほか
保存治療の適応は,整復操作が不要な転位のない阿部-Smith,Holmberg分類1,2型骨折,Gartland分類1,2A型骨折(内反例,内側骨皮質粉砕例,屈曲型骨折は除く)のみである.
ペルテス病 下村 哲史
ペルテス病保存治療では,幼児期には外転装具,学童期には外転免荷装具を使用している.9歳以降では,発症早期に診断がつけば保存治療可能であるが,手術を念頭に治療を行う必要がある.
発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip;DDH) 伊藤 順一
保存治療では,臨床所見,画像検で十分に状態を把握し,共同治療者である保護者に治療の内容を確実に理解してもらうことが大切である.
小児内反膝 稲葉  裕ほか
小児O脚の治療では,6~7歳までは装具療法が基本であるが,くる病のように内科的治療が必要なものや,Blount病のように手術が必要なものも存在する.
筋性斜頚 富沢 仙一ほか
1歳までに大部分は自然治癒し,手術は3歳過ぎである.患側からの授乳や,音,光るものを患側に置き,頭位を矯正位(患側へ顔を向ける)に保持する.超音波検査が有用で,腫瘤の縮小化,内部エコーの正常化の診断可能.
小児期腰椎分離症 酒井 紀典ほか
腰椎分離症は病期によって,様々な病態を呈するユニークな疾患である.よって受診時にどの病期にあり,どのような病態によって,どのような症状で悩んでいるのかを考えて治療に当たらなければならない.
脊柱側弯症の保存治療 辻  太一
思春期特発性側弯症の治療の基本は保存療法(装具療法)である.患児の成長具合と側弯のタイプや進行度を考慮して治療しなければならない.
<V.スポーツ関連>
肩関節脱臼 佐野 博高
肩関節脱臼に対しては,診断確定後速やかに愛護的な整復を行う.若年者の初回前方脱臼に対しては,脱臼整復後に外旋固定法を行うことで反復性脱臼への移行を防止できる可能性がある.
野球肘 和田 卓郎ほか
上腕骨内側上顆障害では,1~3週投球を中止させ,競技復帰させる.上腕骨小頭離断性骨軟骨炎では,X線で病巣が修復されるまで投球を中止させる.少なくとも6か月を要する.
ジャンパー膝・ランナー膝 深井  厚
ジャンパー膝・ランナー膝は,様々な要因が発症に関与するオーバーユースによる障害である.慢性化すると治療に難渋するため,しっかりとした保存療法が大事である.
肉離れと筋打撲 中嶋 耕平
筋打撲は骨に近い筋に発生することが多く,適切な初期治療によって血腫増大の予防に努め,骨化性筋炎の発生に注意する.肉離れではMRI,超音波画像診断を用いて,診断のみでなく重症度の評価まで行うことが望ましい.
新鮮足関節捻挫に対する保存的マネジメントの理論と実際 栃木 祐樹ほか
本稿では,個々の症例の病態に合わせたアレンジメントを行うために必要な新鮮足関節捻挫に関する基礎的知識を整理し,理論的根拠に基づいた保存療法の基本プロトコールを紹介する.
アキレス腱断裂 野口 昌彦
新鮮アキレス腱断裂に対する保存療法においてもリハビリテーションに早期荷重,早期運動を組み込むプロトコール次第で低い再断裂率と安定した成績が期待できる.
<VI.骨 折>
上腕骨近位部骨折 井上 尚美
上腕骨近位部骨折に対する保存的治療の要点は,適応を明確にし,骨折型に応じて肩関節装具装着に工夫を加えること,経過中の転位の増大を見逃さないことである.
橈骨遠位部骨折 牧野 正晴
大項目「整復」および「外固定方法」に整復と固定方法を具体的に論述したつもりであり,橈骨遠位部骨折治療の参考にしていただければ幸いである.
骨粗鬆症関連脊椎椎体骨折 武政 龍一
骨粗鬆症性椎体骨折の急性期には外固定を主体とする保存療法が第一選択となるが,エビデンスのある保存療法手段は未確立である.骨折の予後不良因子に応じた細やかな保存療法が必要である.
手指(末節骨・中節骨・基節骨・中手骨)の骨折 中島 英親
指の拘縮,回旋変形を作らない.また,extension block splint,ナックルキャスト,buddy strap,テーピングなどを使い,指を動かして治療している.
鎖骨骨折 小林  誠
骨幹部閉鎖性骨折における真の手術適応は不明である.遠位端骨折は偽関節でも機能はよい.
踵骨骨折 萩野 哲男ほか
踵骨関節外骨折や転位の無い関節内骨折は保存療法の良い適応であるが,転位の大きい関節内骨折や粉砕骨折では骨や軟部組織の状態,年齢,活動状況,併存症などを考慮して慎重に治療法を選択することが重要である.

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