| エクリン汗腺の構造と分泌機能 |
嵯峨 賢次 |
| エクリン汗腺は体温調節を行っている.エクリン汗腺はNa-K-2Cl機構により原汗を産生している.原汗からNaClが再吸収されて低張の汗が皮膚表面に分泌される. |
| 発汗機能検査法 |
横関 博雄 |
| 最近,簡単に持続的に発汗量を定量できる機械が開発され,臨床的にも簡単に応用できるようになり,多汗症,無汗症の診断,治療効果の判定に非常に有用である. |
| 汗の成分 |
日比野利彦 |
| 汗はこれまで,単なる体温調節のための塩類溶液と考えられてきたが,これらに加えて,多くの蛋白成分を含み,皮膚の防御機能にも重要な働きをしていることが分かってきた. |
| 運動時の発汗と体温調節 |
近藤 徳彦 |
| 運動時の発汗は安静時とは異なる多くの入力で調節され,それにより運動時の体温をある範囲内に維持している.また,それにはさまざまな修飾要因が存在する. |
| 多汗症の診断と治療 |
玉田 康彦ほか |
| 局所多汗症の治療法では水道水イオントフォレーシスが一般的であるが,ボツリヌス毒素タイプAの局所注射や内視鏡による胸部交感神経切除術も有効である. |
| 無汗症の分類と診断 |
苅谷 直之ほか |
| 発汗異常は,患者自身のQOLを低下させるだけでなく,場合によっては,全身状態の悪化を招くこともある.原因として,さまざまな基礎疾患が背景に存在することが多いため,適切な診断を行っていくことが重要である. |
| エクリン汗腺の疾患 |
辛島 正志 |
| エクリン汗腺はほぼ全身の皮膚に分布し,汗を排出する重要な器官である.関連する皮膚疾患について述べたが,病因など未解決な部分も多く,議論の余地がある. |
| アポクリン汗腺疾患 |
今門 純久 |
| 腋臭症は,アポクリン汗腺より分泌された糖蛋白などが,corynebacteriumなどの産生する酵素により分解されて生じる.一方,化膿性汗腺炎は,主としてブドウ球菌を起炎菌とするアポクリン汗腺の炎症である. |
| 全身性疾患における発汗異常 |
片山 一朗 |
| 発汗異常を主訴とする疾患は多く,患者の日常生活におけるQOLに与える影響は大きい.定量的に,発汗量を測定し,治療効果を患者に示すことは重要である. |
| 汗腺腫瘍 |
清原 隆宏ほか |
| 汗腺腫瘍の診断は難しいが,分化の方向と程度による分類を理解することが大切である.汗腺癌と転移癌の診断にはGCDFP-15やサイトケラチン20の免疫染色が有用である. |