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整形外科非観血的治療法のコツ-私はこうしている-上巻:奇形・変形・関節拘縮

整形外科非観血的治療法のコツ-私はこうしている-上巻:奇形・変形・関節拘縮

整形外科非観血的治療法のコツ-私はこうしている-上巻:奇形・変形・関節拘縮

室田景久・矢部 裕/編

4-88117-011-2 C3047

2002年2月

0002

定価5,400円(税込み)

目次

<有痛性疾患>
頚部変形性脊椎症・頚部脊柱管狭窄症 加藤 義治
頚部脊椎症の保存治療に際しては,薬物治療,装具,牽引,神経ブロックなどから,適宜,病態に応じた治療法を組合せ,選択する.
  松崎 浩巳
本疾患の治療は保存的治療が主体であり,治療効果のないものはブロック療法,直達牽引+ステロイドが有用である.また,日常生活で常時,頚部の安静と負荷の軽減が重要である.
いわゆる頚腕痛 嶋村  正
宗像 孝佳
阿部 正隆
頚・肩・腕痛の診断には系統的診察が必須で,頚部神経根症の保存療法では,各症例に即した日常生活に直結するきめ細かい指導・説明がもっとも大切である.
  松永 俊二
上原 裕史
酒匂  崇
いわゆる頚肩腕痛の保存的治療のポイントは原因疾患の究明と日常生活動作の指導を含めた適切な治療法の選択である.
胸郭出口症候群 山鹿眞紀夫
高木 克公
片岡 泰文
胸郭出口症候群の病態には,腕神経叢の圧迫と牽引があり,70~80%が牽引型である.病態に応じた治療を行うことにより,良好な結果がえられる.
  立石 昭夫
胸郭出口症候群の非観血的治療でもっとも重要なことは,その原因,病態をよく納得させることと,温熱療法,運動療法を根気よく継続させることである.
いわゆる五十肩 田畑 四郎
五十肩の保存的治療と非観血的マニプレーションのコツについて述べた
  岩森 洋者
五十肩に対する保存的治療の概要を述べた.病期,病態に応じた治療法の選択が肝要である.
腰部椎間板ヘルニア 中原進之介
中後 貴江
戸田  一
腰部椎間板ヘルニアの治療の原則は安静による保存的治療であるが,再発防止のためのきめ細かな指導が重要である.
  高田 俊一
腰椎椎間板ヘルニア治療の主体である非観血的療法に関して概説した.
腰部脊柱管狭窄症 吉川 一郎
星野 雄一
大井 淑雄
腰部脊柱管狭窄症は,保存的治療により病態の改善を期待しうると考えられる.一般的に本症の患者に対してはまず保存的治療が行われ,それでも症状が軽快しないものに対して手術療法が選択される.保存療法には本症の可逆性をスクリーニングする意味あいがある.筆者らは本症の診断に積極的に脊髄鏡を使用し,馬尾の性状・馬尾伴走血管の拡張の有無などを観察している.
  田島  健
脊柱管狭窄症に対する保存的療法として有効な神経根ブロックについて,自験例を示しながらその実際を詳述した.
いわゆる腰痛症 片岡  治
いわゆる腰痛症の本態が筋疲労であることを理解し,その原因を排除すること,即ち局所安静と筋疲労の回復を計ることが非観血的療法のコツである.
  平林  冽
宇沢 充圭
いわゆる腰痛症は,保存的に治療される以上,治療は患者のもつ自然治癒力に依拠することになる.同時に,腰痛との共存共栄もまた,可能であることを認識して治療に当たる.
テニス肘 松崎 昭夫
テニス肘の患者をよく診ると大部分は前腕・手回外伸筋群のtrigger pointによる関連痛である.このような例での治療は症状発現部でなく,trigger pointに行うべきである.
  吉松 俊一
テニス肘の多くは短橈側手根伸筋にangiofibro blasticな変化をみとめる.
保存療法には抗炎症効果を期待してPRICEMMさらに運動療法および,肘への負荷を減ずるべき工夫が重要である.
腱鞘炎・ばね指 平澤 精一
腱鞘炎・ばね指の保存療法の原則は局所の安静固定であるが,発症間もない例には治癒率は高い.症例によっては手術療法を行う.
  瀧川宗一郎
藤巻 悦夫
主に,ばね指,ドゥケルバン腱鞘炎について,非観血的治療,手術のタイミングについて述べた.腱鞘の解剖についても記述した.
上肢絞扼性神経障害 森尾 泰夫
山本 吉藏
手根管症候群の保存療法(副子固定)の適応の基準を示した.肘部管症候群に対する保存療法として我々の用いているflexible splintを紹介した.
絞扼性神経炎 浜田 良機
佐野 弥生
(1)母指対立運動障害をみない手根管症候群と前・後骨間膜神経麻痺例は保存療法で症状の改善が期待できる.(2)母指対立運動障害をみる手根管症候群や肘部管症候群などの他の絞扼性神経炎では,原則として保存療法の適応はない.(3)装具の処方に際しては,患者が日常生活でも装用できるデザインの工夫が重要である.
反射性交感神経性ジストロフィー(RSD) 石橋  徹
RSDは疾患を理解し,特異的な臨床症状を知ると診断が容易である.
  湯田 康正
難治性のRSDはいかなる治療法を行っても完治させることは難しい.早期にRSDの危険性を予知し治療を行うことが大事で,診断の要点に注目すること.
変形性膝関節症 山下  泉
これらの保存的治療は軽症の膝 OA だけでなく重症例にも一定の疼痛抑制効果が認められた.
  井上 和彦
堀越万里子
発症している因子解析を行い,それぞれに対応するが,ポイントは大腿四頭筋セッテング運動をいかに継続させるかにある.
足部の疼痛(含 外反母趾) 大久 保衞
足部の疼痛性疾患に対する保存的療法のうち,運動療法や足底支持板の処方について解説した.
  町田 英一
佐野 精司
非観血的治療のコツは痛みの性質を注意深く観察して治療方針を決めることである.
<奇形・変形・関節拘縮>
筋性斜頚 中村 蓼吾
乳児筋性斜頚の治療方針を決定するには,症状をたんねんに経過観察し,自然治癒経過が早期治癒型か,遷延治癒型か,手術適応型かを判定することが大切である.
  青木 治人
中島 浩志
筋性斜頚の治療の要点は,筋腫瘤の自然治癒過程を阻害しないよう,育児について十分指導しつつ,経過を観察することである.超音波断層法は,腫瘤の変化の確認に有効である.
脊柱側弯症 中井 定明
最大矯正率は40°以上の境界領域例では将来を予測する因子になる.耐久時間に見合ったプロトコールを指示する必要がある.問題点として精神的問題,放射線被曝があげられる.
  大塚 嘉則
特発性側弯症の効果的な保存治療の前提として,学校検診による早期発見と事後管理としての経過観察が不可欠であることと,装具治療の適応について述べた.
先天性股関節脱臼 池田  威
RB法の整復は下肢の重量によるものである.したがって脱臼股に下肢の重みがかかる肢位にRBを装着することが大切である.そのためには乳児斜位姿勢を矯正してRBを装着する必要がある.
  大石 年秀
野口 康男
杉岡 洋一
先天股関節脱臼の徒手整復法の適応と整復後の対策につき記載した.
O脚 松崎 交作
岡安  勤
乳幼児期のO脚は,発育とともに自然矯正されるものが大部分である.乳幼児期は,まず無処置経過観察が治療法として第1選択される.
  梶原 敏英
石垣 正美
高度の生理的O脚とBlount病は装具療法の適応がある.短下肢矯正装具はコンプライアンスが高く,治療効果も優れている.
内反足 野村 忠雄
内反足のギプス矯正の際,内転,内反,尖足矯正のみならず踵骨の内転矯正に心がける必要がある.スリングは機能的療法として有効であり,重症度判定のスクリーニングとなる.
  宮城  登
先天性内反足の初期治療は矯正ギプスによる保存的治療から開始されるが,変形の病態を十分に理解して行う必要がある.
関節拘縮(含 リウマチ・外傷後)
 肩拘縮 伊藤 信之
肩拘縮の多くは肩甲上腕関節と第2肩関節に起因する.治療の主眼は第2肩関節を弛緩させることと,運動時に骨頭が上方へ移動せず回転させることである.
  柴田 陽三
緑川 孝二
肩関節拘縮をprimaryなものとsecondaryなものに分け,当科の治療法の変遷について述べる.
 肘拘縮 青木 治人
肘関節の可動域訓練では自動運動による訓練を主体とする.また,他動的訓練を行う場合は関節面同士の運動のメカニズムを十分に理解し,過度の矯正力を働かせぬよう注意する.
 手指拘縮 酒井 昭典
鈴木 勝己
目的意識のない,責任病変の組織の把握がなされていない漫然とした非観血的加療は,患者と医療従事者にとって,時間の浪費と徒労である.
  木野 義武
指関節拘縮は経時的に発生を予防することがまず重要である.術後早期からコントロールされた非観血的療法(ハンドセラピィ)を段階的に開始すべきである.
 股関節拘縮 神前 智一
窪田  誠
永野 達雄
運動療法の基礎的知見と,CP,AMC,JRAおよびDMDの各疾患の運動療法学的アプローチについてその要点や留意することについて記載した.
  村瀬 鎮雄
予防こそ最良の治療法である.手術療法で獲得したROM,良肢位,姿勢を維持していく.保存療法単独でなく手術療法と併用する.

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